連載

今日から始めるデジカメ撮影術:第108回 一眼レフとポートレートの関係 (1/3)

カメラを手にして一番たくさん撮るのはやはり人物。だが、光の加減、焦点距離、場所、体調、気分などで写りが全然違ってきちゃうもの。どうしたら思い通りに撮れるだろう。

 カメラを手にして一番たくさん撮るのはやはり人物。撮るべき対象がいない人や、猫とか鳥とか風景とか鉄道とか……特に気に入ってる被写体がある人はともかくとして、普通にカメラを手にしたら人物は結構撮るわけである。

 でも人を撮るのは意外に難しい。我々は撮ろうとする相手に対してそれぞれイメージを持ってるわけだが、撮るときの光の加減、焦点距離(広角か望遠か)、場所、体調、気分、そんないろんなもので写りが全然違って来ちゃうからだ。

 で、今回は一眼レフを持って人物を撮ろう、という話である。

顔と光の当たり方

 秋〜冬のよく晴れた日……光の当たっているところと当たってないところの差が大きくてコントラストが高くて人を撮るには難しい。

 では光の当たり方で写りはどう変わるのか、実験してみた。カメラはニコンの「D90」でレンズは「50mm F1.4」。50ミリの単焦点レンズは「APS-Cサイズセンサー」のカメラだと75ミリ相当の中望遠になるのでポートレートを撮りやすいし、レンズが明るいし、コンパクトで軽いし、価格もそこそこお手軽なものが多いのでおすすめ。

hi_DSC_5782.jpg

 まずは完全順光。顔の真正面から太陽光が当たっているとこうなる。顔が明るく写るのはいいけれども、鼻の頭などがテカりやすいし、何より、まぶしい。撮ってる方は太陽を背にしてるからいいけど、撮られる方は顔の真正面に太陽があるから、メチャまぶしい。プロのモデルさんならともかく、普通はまぶしくて目を細めちゃう。それはよくない。

 頭の真後ろにビルがあって、頭からビルがそびえているように見えるけれども、こういう構図はおマヌケなので避けましょう。今回は360度撮るっていう方を優先しちゃいました。

 では少し回転してみる。

hi_DSC_5783.jpg

 斜めから日差しが当たる角度で撮影。少し角度を変えるだけで撮られる方もまぶしくないし、鼻やほほの陰影がはっきりでるのでより立体的に見える。くっきり系。

 もう少し回って顔に直接日差しが当たらないようにする。

hi_DSC_5790.jpg

 これはいわゆる「半逆光」。彼女の左ほほにだけ日差しが当たってる。そうすると顔が暗くなるので、プラス1の補正をかけた。

 お次は太陽を背にした完全な逆光だ。

hi_DSC_5797.jpg

 すごいことになりました。ピントはビシっとこないし、白くもやがかかってる。これは斜めから入った強い光がレンズ内で悪さをしてるのである。レンズフードをつけましょう。レンズにもよるんだけれども、逆光だと、構図内に太陽がいなくても、斜めからの強い日差しがレンズ内部で反射して余計な光が写り込んでしまいがち。

hi_IMG_0974.jpghi_DSC_5808.jpg さらにプラス1の補正をかけて撮りました

 そこでちょいとレンズの上にたまたま持っていた雑誌をかざして(まぶしいとき目の上に手をかざすような感じと思えばいい)、余計な光をカットしてみた。逆光だと暗くなるのでプラス1の補正をかけてある。これなら、肌は柔らかいし、後ろ頭に当たってる日差しのおかげで髪の端が金色に光っててかわいい。

hi_DSC_5798.jpg

 さらに回転して反対側の半逆光。さっきの半逆光と違って顔全体が日陰になっていて表情が柔らかく撮れているのは、彼女の髪型のおかげ。右側の髪がひさしの役割をしてくれたので、髪が日差しに輝いてなかなかカッコいい。

hi_DSC_5814.jpg

 さらに回転してさっきとは反対から日差しが当たる角度で。

photo

 とざっと360度撮り比べてみた。

 同じ日に同じ場所で同じ娘を撮っているのにこれだけ写り方が違うのだ。陰影が強く出て立体的に見えたり、優しそうに見えたりきつそうに見えたり。肌色の出方も違う。

 面白いのである。

 どの角度がいいかは一概にはいえない。まぶしい角度は避けるべきだけど、例えば鼻を高く見せたいなら陰影が出た方がいいし、その方が顔が細く見える。日差しが当たるとシャキッとしたシャープな感じになる。逆光だと柔らかい感じになり、顔の凹凸は目立たなくなる。そんなことで最適な向きは変わるのだ。

関連キーワード

デジカメ | デジタルカメラ | 工夫 | コツ


       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2010 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


Special

おすすめPC情報テキスト

モバイルショップ

新型Core i5/i3搭載PC発売開始!
HD再生も可能なグラフィックス・コアを備えた最新モデル!

ノートモデルが続々と新発売
Core i7搭載ハイエンドノートから激安ネットブックまで!

キャリアアップ

ピックアップ

news009.jpg 価格比較:高級コンパクトデジカメ09年秋冬モデル、価格を比較
年末商戦向けに展開されている、各社高級コンパクトデジカメの価格を比較した。注目されるのはあえて高画素化の道を選択しなかったモデルだ。

index.jpg ビデオカメラ特集
デジタルビデオカメラは既に“フルHDは当たり前”となってきた。最新機種のレビューでフルHDに次ぐ、新たな選択肢を探してみよう。

news021.jpg 価格比較:「1万チョイまで」で幸せになるカナル型イヤフォン16選
ポータブルオーディオの最も簡単かつ効果的なチューニングはイヤフォンの変更。最近ではバリエーションも充実しており、ちょっと財布のひもを緩めればシアワセになれる。今回は人気のカナル型を集めてみた。

news022.jpg 価格比較:夏の水辺はコレで撮る――今夏の防水デジカメ徹底チェック(後編)
今年は防水デジカメの当たり年。今シーズンに登場した防水デジカメの仕様と価格を比較する。

news065.jpg 価格比較:高級コンパクトデジカメ、価格を比較
最近ではハイビジョン動画や個人認識、さらには超高速連写など、デジタルであることを前面に押し出した製品も増えているが、“撮ることの楽しさ”を前面に押し出した高級コンパクトデジカメもいちジャンルを築いている。各社製品の価格を比較した。

news097.jpg 価格比較:充実のエントリーデジタル一眼、価格を比較
最新のエントリー向けデジタル一眼は撮像素子も10メガを越えたほか、ライブビューやHD動画機能なども備えており、その充実ぶりは目を見張る。お買い得感の高いダブルズームキットで価格を比較した。

news102.jpg 価格比較:ハイアマ向けミドルクラス一眼、価格を比較
撮像素子はAPS-Cサイズながら、各種装備やスペックを充実させた中級デジタル一眼レフの価格を比較した。エントリー向けに比べやや高価にはなるが、いわゆる写真愛好家を対象とした製品だけに、充実した製品がそろっている。

news063.jpg 価格比較:あこがれを手に入れる、フルサイズ一眼の価格を比較
これまでフルサイズ機といえば、プロ向けの高価な製品しか存在していなかったが、今では少し背伸びをすれば狙える。とはいえまだまだ高価。最新価格のチェックは欠かさずにいたい。

news038.jpg 価格比較:エコポイント活用、ハイエンド機も充実の50V型以上テレビ価格一覧
50V型以上ともなると、各社のハイエンドモデルと録画機能付きテレビのオンパレード。プラズマテレビも選択肢が増え、画質・機能ともに充実した製品が並ぶ。

news098.jpg 価格比較:エコポイント活用、満足度の高い46V/47V型テレビ価格一覧
“価格比較”3回目は、46V型と47V型に注目。液晶テレビではプレミアムモデルの比率が高まり、プラズマテレビも選択肢が増えてくる。画質や機能は欲ばりたいが、出費はなるべく抑えたい――そんな人にぴったりのサイズだ。

news111.jpg 価格比較:エコポイント活用、売れ筋40V/42V型テレビ価格一覧
売れ筋の40V型、42V型の薄型テレビからエコポイント対象製品を取り上げ、実売価格を比較する。エコポイントは2万3000点。

news073.jpg 価格比較:エコポイント活用、最新37V型テレビの価格一覧
前回の40V型/42V型に続き、今回は1まわり小さい37V型を取り上げる。最新注目機種の中から、エコポイント対象製品をピックアップ。

news104.jpg 価格比較:エコポイント活用、録画対応モデルも充実の32V型テレビ価格一覧
リビングルームのメインテレビとして、また書斎や寝室におくパーソナルテレビとしても注目される32V型液晶テレビ。ここ1年ほどで倍速駆動や録画機能を備えた製品が増えているのも特徴だ。今回は各社のエコポイント対応製品16機種をリストアップ。

news092.jpg 価格比較:エコポイント活用、個室にちょうどいい26V型以下の液晶テレビを比較
パーソナルサイズと位置づけられる26V型以下だが、最近は上位モデルの機能を一部取り込む形で個性的な製品が増えている。個室やベッドルームなど、シチュエーションに合わせて検討したい。