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ニコン、フルサイズ“FXフォーマット” 24.5メガCMOS搭載「D3X」

» 2008年12月01日 14時47分 公開
[ITmedia]

 ニコンは12月1日、デジタル一眼レフカメラ「ニコン D3X」を12月19日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は90万円前後(ボディのみ)。

 同社フルサイズセンサーフォーマット「ニコンFXフォーマット」(35.9×24ミリ)の新開発 有効24.5メガCMOSセンサーを搭載、「中判デジタルカメラ同等の極めて高精細」(同社)な写真を撮影できる、特にスタジオ撮影に適したプロフェッショナル向けデジタル一眼レフカメラ。

photo 「ニコンD3X」(AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G装着時)

 同じくFXフォーマットを採用する「D3」から倍以上の高画素化が図られているが(D3は有効12.1メガ)、画素特性の最適化によって光量を十分に確保し、高いS/N比と広いダイナミックレンジを獲得したという。常用感度はISO100〜1600で、ISO50相当までの減感、ISO6400までの増感も行える。

 AFシステムはD3と同じく、AFポイントを持つ「マルチCAM3500FXオートフォーカスセンサーモジュール」を搭載。中央部の15点のクロスセンサーを含む、51点すべてのフォーカスポイントは開放F値5.6およびそれより明るいすべてのAF NIKKORレンズで有効となる。また、被写体の色や輝度も認識して露出制御に利用する1005分割RGBセンサーも搭載しており、被写体や撮影状況をカメラが撮影前に認識し、AF/AE/i-TTL-BL調光/AWBの制御へ利用する。

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 包括的画像処理コンセプト「EXPEED」も導入されており、新製品に最適化された処理プロセスによって、高画質化/処理速度高速化/低消費電力化を実現した。起動時間はD3と同じ0.12秒、レリーズタイムラグも同様の約0.04秒を実現している。連写スピードは、FXフォーマットおよび5:4撮影時は最大約5コマ/秒、DXフォーマット撮影時は約7コマ/秒。UDMAにも対応しており、FXフォーマットで撮影された約7.1メガ(JPEG/画像サイズL/画質モードNORMAL)のデータを毎秒約5コマ以上の速度で記録できる。

 ライブビューも用意。TTL位相差検出方式AFでピント合わせを行う「手持ち撮影」と、任意のポイントでコントラストAFによるピント合わせが行える「三脚撮影」と2つのライブビューモードを用意する。「三脚撮影」時には、別売ソフト「Camera Control Pro 2」でPCの画面上からピント合わせなどが調節できる。背面液晶のサイズは3型で、解像度はVGA。

photophoto AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED装着時

 白トビ/黒ツブレを軽減する「アクティブD-ライティング」は、オート/より強め/強め/標準/弱め/しないを選択可能。「ピクチャーコントロールシステム」は、「スタンダード」、「ニュートラル」、「ビビッド」「モノクローム」の4つが用意されており、「ポートレート」「風景」「D2XMODE?」「D2XMODE?」「D2XMODE?」の4つもダウンロードすることで利用できる。

 ボディカバーおよびシャシー、ミラーボックスにはマグネシウム合金を使用、各接合部にはOリングなどでシーリングを施すことで高い防じん防水性を獲得している。水準器も内蔵しており、傾きの状態を背面液晶および上面液晶、ファインダー内で確認できる。メモリーカードスロットはCFカードスロットを2基搭載しており、2枚のカードへ順番に保存する「順次記録」、2枚のカードへ同時保存する「バックアップ記録」、RAWとJPEGの画像を別々のカードに記録する「RAW+JPEG分割記録」が行える。

 サイズは約159.5(幅)×157(高さ)×87.5(奥行き)ミリ、約1220グラム(本体のみ)。

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