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今度はDVDドライブ付き、J:COMが「HDR+」を12月中旬に開始AVC REC対応

» 2008年12月02日 12時31分 公開
[ITmedia]
photo パナソニック・システムソリューションズ社の「TZ-DCH8000」

 ジュピターテレコム(J:COM)は12月1日、DVDドライブを搭載した新型STB(セットトップボックス)を採用するサービス「HDR+」を発表した。同社のデジタルTVサービスユーザーを対象に12月中旬から提供を開始する。月額追加料金は1260円(別途TVサービス料金が必要)。

 新しいSTBは、パナソニック製の「TZ-DCH8000」。500GバイトのHDDとDVDドライブを備え、ダブルチューナーにより2番組同時録画が可能だ。また1系統のMPEG-4 AVCエンコーダーを搭載しており、AVC RECでハイビジョン解像度のままDVDにアーカイブすることができる。パナソニック製レコーダー「DIGA」でおなじみの「おまかせダビング」機能も搭載した。

 DVDドライブは、DVD-R/-R DL/-RW/RAMへの書き込みに対応。録画モードはDIGAシリーズに準じたもので、放送波をそのまま記録(TS記録)する「DR」モードのほか、MPEG-4 AVC記録によるハイビジョン記録モードとして「HG」「HX」「HE」「HL」の4つ、およびSD解像度の「XP」「SP」「LP」「EP」から選択できる。もちろん「ダビング10」もサポート。さらに1系統のi.LINK(TS/DV)端子を備えており、別途Blu-rayレコーダーを用意すればケーブルテレビ番組をBDに保存することも可能になる。

 電子番組表は、ラ・テ欄タイプで番組をジャンル別に色分け表示する「ジャンル別番組表」をサポート。ジャンルによる番組検索が行えるほか、番組表から「新」マークを検出して自動録画する「新番組おまかせ録画機能」なども備えている。自動チャプター機能も搭載している。

おわびと訂正:初掲載時、自動チャプター機能は搭載しないという記述しておりましたが、J:COMより訂正が入りました。自動チャプター機能は最新のDIGAと同様、2番組同時録画でも実行可能です。またEPGでのキーワード検索に関しては、後日ファームウェアアップデートで実装される予定です。


 映像出力は、HDMIのほか、D端子、S端子、コンポジットを各1系統装備。前述のi.Linkに加え、イーサネット端子も備えた。「LAN端子はホームネットワークでの活用を視野に入れたもの。来春の実装(ソフトウェアアップデート)を予定している」(J:COM)。外形寸法は、430(幅)×59(高さ)×315(奥行き)ミリ。重量は約4.5キログラム。前面には静止画・動画対応のSDカードスロットを搭載した。

 J:COMによると、2006年4月に開始した現行「HDR」サービスの契約台数は約35万3800台(2008年9月末現在)。デジタルサービス加入世帯の約20%に達したという。今回の「HDR+」は、「HDD容量を増やしてほしい」「番組番組をDVDに残したい」といったニーズに応えるものだ。

 なおTZ-DCH8000に関しては、メーカー未発表の製品をJ:COMが先行して採用する形になっているが、同社では「エクスクルーシブな契約ではない」と話しており、今後はほかのCATV局が同機を採用したサービスを設定する可能性もありそうだ。

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