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マイチェンでもツボをおさえた強化――三菱電機「DVR-BZ110」BD/DVDレコーダー特集(1/5 ページ)

» 2008年12月12日 19時30分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
photo 三菱電機の「DVR-BZ110」。前面パネルは全体が開くフルカバータイプだ

 三菱電機の2008年冬モデルは、キューブタイプの独創的なデザインを持った「DVR-BF2000」と、BDレコーダーとしてはエントリーモデルになる「DVR-BZ110」の2機種。今回取り上げるDVR-BZ110は、夏モデルの下位機種「DVR-BZ100」後継となる。

 デザインと基本スペックは、DVR-BZ100のそれをほぼ継承している。2系統のデジタルチューナーと1系統のアナログチューナーを搭載し、デジタル+デジタル、デジタル+アナログの2番組同時録画が可能。デジタル放送はフルHD解像度でのMPEG-4/AVC録画にも対応している。

 内蔵HDDは250Gバイト、BDドライブは最大4倍速書き込みタイプ。AVC RECによるDVDへのハイビジョンダビングもサポートした。記録可能なメディアは、BD-R/REのほか、DVD-R/R-DL/RWメディア。DVD-RAMは再生のみ対応する。

photophoto 前面パネルはは半透明のアクリルパネルを採用し、インジケーターは部分は透過して表示される。DVD-RAMのカートリッジには非対応だ
photophoto 前面パネル内には左右に分散して最小限の操作ボタンとAV入力、SDメモリーカードスロット、B-CASスロットを配置。なにかVHSデッキをほうふつとさせるデザインだ(左)。AV入力は前面と合わせて2系統、AV出力は1系統でD4対応のD端子とアナログ音声出力は兼用で利用することになる。HDMI出力は1系統。地上波のアンテナ入力はデジタルとアナログが個別の端子になっているタイプ(右)

 DVR-BZ100の特徴的な機能も継承されている。例えば2番組同時録画に対応する自動チャプター設定と、本編のみ/CMのみの再生/ダビング機能、ハイライト再生、楽曲再生など。過去の予約録画を解析して録画する番組を選ぶ自動録画機能、詳しい操作や機能が分かる「使い方ナビ」などはそのままだ。

photophoto 付属マニュアルに見劣りしない情報量を持つヘルプ機能の「使い方ナビ」。一部の機能はそのまま機能の呼び出しまで行える

 カタログスペック的な改良点として挙げられるのは、各社の2008年冬モデルでトレンドになっているMPEG-4/AVCでの長時間録画の強化だ。DVR-BZ100では1層BDメディアに最大約9時間だった録画時間が、本機では約10時間40分となり、2層BDメディアなら21時間を超える録画が可能になった。リーズナブルな1層DVDメディアを使った場合でも約2時間のハイビジョン番組を保存できることになった。

 一方で液晶パネルを直接操作する「液晶グッド楽リモコン」は廃止され、代わりに機能を絞り込んだシンプルリモコンが付属し、通常リモコンとの2本立てになった。またDIATONEブランドのヘッドフォンサラウンド機能も省略されたのは少々残念。Dレコーダーも価格競争が本格化しており、とくに本機のようなエントリーモデルでは仕方がない部分か。

photophoto リモコンは通常タイプとシンプルタイプの2本立て。シンプルタイプでも機能を削減しすぎず一通りの操作ができる(左)。通常タイプは使用頻度の低いボタンは下部のカバー内に収容されている(右)
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