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デフォルメされた心地よさ――バンダイ「LITTLE JAMMER PRO.」魅惑の音楽トイ(後編)(1/2 ページ)

» 2008年12月24日 06時17分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 バンダイの「LITTLE JAMMER」といえば、楽曲にあわせてプレーヤーの姿をしたフィギュア(ジャマー)がリアルな動きを見せるエンターテイメントオーディオ。“観て楽しむ音楽”がコンセプトというだけあって、ジャマーのリアルでユニークな動きに興味を引かれた人も多いことだろう。

photo 「LITTLE JAMMER PRO.アニバーサリーリミテッド」。従来のPRO.シリーズと同様、ピアノ、ギター、トランペット、ドラム、ベース、サックスの6人構成。基本的なデザインは変わらないが、シックなモノトーン調になった。価格は5万4800円

 実際、LITTLE JAMMERは2003年に最初のモデルが登場して以来、数万円という価格設定ながら40〜50代の男性を中心に人気を集め、ロングラン商品となっている。2004年春にはケンウッドとのコラボレーションによる「LITTLE JAMMER meets KENWOOD」を投入。2006年にはジャマーの動きや音質を大幅に改良した「LITTLE JAMMER Pro. tuned by KENWOOD」を発売するなど、着実に進化を続けていることも支持される要因だろう。

 そのLITTLE JAMMERシリーズの最新作が、今回紹介する限定生産モデル「LITTLE JAMMER PRO.アニバーサリーリミテッド」(以下、アニバーサリーリミテッド)。ジャズの名門レーベル「コンコードレーベル」とのコラボレーションを実現し、1950年代から1960年代のいわゆる「ジャズ黄金期」を忠実に再現したというもので、ベースになっているのはLITTLE JAMMER Pro.だ。バンドの構成や楽曲カートリッジなどは共通だが、ジャマーやコントロールボックスがモノトーンに統一され、ビル・エヴァンスやマイルス・デイヴィスといったジャズの巨匠たちによる名演奏を収録した限定カートリッジ「ライブ!アニバーサリーリミテッド」(7曲入り)が付属する。

photophoto ジャマーとコントロールボックスはイーサネットケーブル(と同形状)で接続する。各端子が色分けされていて分かりやすい(左)。付属のリモコン(右)

 実物を見ると、モノトーンのジャマーたちは写真で見る以上にシックで趣がある。初期の製品ではコミカルな印象が強かったジャマーたちだが、スタイルや表情はリアリティを増し、楽器の造形はもちろんスーツや帽子などを含むファッションまで洗練されてきた。4等身ではあっても、適度なデフォルメが親しみやすさを感じさる。部屋に置いておくだけで上質なインテリアになりそうだ。

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