いまは経済情勢の悪化という逆風が吹いているものの、デジモノ家電の分野には必ずや新風が吹き込まれる。明るい2009年に期待しよう。2008年最後の掲載となる今回は、携帯電話とテレビ、デジタルカメラの分野における主要トピックで1年を振り返ってみたい(デジモノ家電を読み解くキーワード:3つのトピックで振り返る、2008年のデジモノ家電(前編) )。
携帯電話の分野で今年ナンバーワンのニュースといえば、やはり「iPhone3G」の発売だろう。当日は全国各地のソフトバンクショップに行列ができ、売り切れる店も続出。全世界における販売台数は、販売開始からわずか3日で100万台を突破した。
3.5型のマルチタッチ液晶に加速度センサー、GPSを内蔵するこのデバイスは、ゲームや地図ビューアとしても使えるなど活用範囲が広く、日本に新しいスマートフォン市場を確立したといえる。
従来タイプの携帯電話では、ワンセグチューナー搭載内蔵タイプが急増した。NTTドコモo/KDDI/ソフトバンクとも、夏モデル以降はそのほとんどのモデルがワンセグの視聴に対応している。日本テレビ放送網が実験的ながらも非サイマル放送を実施するなど、端末の急増を背景にした放送内容の変化も注目されるところ。
2008年を代表する新サービスとしては、NTTドコモの「ポケットU」に注目したい。自宅のPCをiモード対応のサーバとすることで、PCに蓄えた動画や音楽、文書などを離れた場所から参照できるようにするというこのサービス、事実上パケット定額サービスへの申し込みは必要不可欠となるが、携帯電話の使い方を変える可能性を秘めている。これは筆者の希望的観測だが、ポケットU対応の多目的サーバ、という新しいデジモノ家電の登場も考えられない話ではないだろう。
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