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親孝行もできるデジタルフォトフレーム「PF-50WG」帰省のおともに(1/2 ページ)

» 2008年12月29日 10時30分 公開
[島村祐助,ITmedia]

バッファローが挑むデジタルフォトフレーム

photo デジタルフォトフレーム「PF-50WG/BK」。ホワイトの「PF-50WG/WH」も用意される

 卓上で次々にデジカメ画像を表示してくれる、いわゆる「デジタルフォトフレーム」は言ってみれば、PCから「画像などを閲覧する機能」以外を“引き算した”製品なので、PCを普段から使っているユーザーからしてみれば少し物足りない感じのする製品かもしれない。ところが、結婚して子どもが生まれた日には、ビデオカメラなどと並んで、急激に脳内ウィッシュリストの上位に駆け上がって来る製品でもある。

 現在のデジタルフォトフレームの状況を語る際に、触れておく必要のある製品が5月にソニーから登場したCanvas Online「CP1」だ。CP-1はその他のデジタルフォトフレームとは一線を画し、ネットワークと連携した使い方を前面へ打ち出した高機能型製品となっている。

 フォトフレーム製品全般の価格低下が激しいためか爆発的なヒット商品とは成り得ていないようだが、一定の支持を得ることには成功しており、結果的に「デジタルフォトフレームが出来ること」の可能性を広げることに成功したといえるだろう。今回紹介するバッファローの無線LAN搭載デジタルフォトフレーム「PF-50WG」は、この分野では後発である同社が、多機能化方向に盛り上がりを見せつつあるデジタルフォトフレーム市場へ投入する意欲作といえる。

2L判相当の8型ディスプレイ

PF-50WGのディスプレイは800×600ピクセル(アスペクト比 4:3)の8型液晶で、視野角は左右140度、上下120度。ソニーのCP1が7型なので、それよりひとまわり大きく、写真プリントで言えば、一般的な写真プリント「L判」の2倍、「2L判」サイズだ。ディスプレイの発色もよく、バックライトや彩度、コントラストなどが調節可能で、写真を写しだしても解像度的な不満を覚えることはない。

photo 右側面にはカードスロットやUSB端子
photo 操作ボタンは上面に配置されている
photo 横置き/縦置きいずれにも対応できる

 前面はこのディスプレイの周囲を光沢のあるフレームが取り囲んでおり、あとはメーカーのロゴとリモコンの受光部があるだけと、いたってシンプル。背面上部に操作ボタン(基本的に操作はリモコンだが)、背面右側にメモリーカードスロット、USB端子(A端子とminiB端子)、電源の差込口が配され、内部には動画/音楽再生用のスピーカーも設けられている。立てかけるためのアームは実用的で、ヨコでもタテでも取り付け可能。指で回すネジ止め式で角度の微調整ができるのも好感が持てる。

 重量は980グラム。とくにモバイル用途を見越している製品ではないし「重たい」といった印象はない。サイズ的にも机の上というよりは、ローテーブルやカウンターに置かれるのがちょうど良いサイズだ。

シェイプされたシンプルな操作性と機能

 試用した製品で少し気になったのは起動スピードだ。無線LANの設定を済ませ、停止状態から電源ボタンを押し、ロゴが表示されてメニュー画面になるまで20秒ほどかかった。ファームをアップデートする機能があるため今後改善される可能性があるが、「家電」と考えると少し気になるところではある(※12月25日にVer.1.02βのファームウェアが提供されている)。

 メニュー画面以降はいたってシンプルで分かれてわかりやすい。ここは開発陣のこだわりを感じるポイントだが、本製品はネットワーク対応でありながら、メーラーやウェブブラウザは積んでいない。

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 その分、画像(JPEG/BMP)と動画(MotionJPEG/3GP、拡張子は.AVI .MOV .3gp)、音楽ファイル(MP3/AAC)の表示/再生に特化されている。ファイル管理系のメニューも必要最小限のもので、多くのユーザーも混乱せず使えるよう配慮されていることがうかがえる。

photo 写真を表示しながらの音楽(BGM)再生も可能

 対応するメモリーカードはSD/SDHC、メモリースティック、CF、xDピクチャーカード、MMC。USB端子も備えており、USBメモリやHDD上の写真/音楽/動画ファイルも再生できる。またPCと接続してカードリーダーとして使用することも可能だ。なお本体には80Mバイトのフラッシュメモリーも内蔵している。

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