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Apple、iTunes Music Storeで3Gネットワーク経由の楽曲配信を開始Macworld Conference & Expo 2009

» 2009年01月07日 04時58分 公開
[園部修,ITmedia]

 Appleは1月6日(現地時間)、米国サンフランシスコで開催中のMacworld Conference & Expo 2009の基調講演で、「iPhone 3G」の3Gネットワーク経由でもiTunes Music Storeを利用できるようにしたと発表した。すでに対応は完了しており、日本国内でもソフトバンクモバイルのネットワークを経由してiPhone 3Gから直接iTunes Music Storeに接続し、楽曲をダウンロードできる。

 2007年9月6日からサービスを開始したiPhoneiPod touch向けのTunes Music Storeは、これまで「iTunes Wi-Fi Music Store」という名称でサービスを提供していた。その名に「Wi-Fi」と付くことからも分かるとおり、無線LAN経由でアクセスしないと楽曲のダウンロードができない仕様だった。iPhone 3GでiTunes Wi-Fi Music Storeにアクセスすると、無線LANを利用しているときには楽曲のダウンロードを含めすべての機能が利用できたが、3Gネットワークの利用中は画面に利用できない旨のメッセージが表示され、楽曲の検索やダウンロードはできなかった。

 今回、iTunes Music Storeが3Gネットワーク経由のアクセスに対応したことで、iPhone 3Gユーザーは無線LAN環境がなくてもiTunes Music Storeのすべての楽曲をiPhone 3Gに直接ダウンロードできるようになる(PodcastはiPhone 2.2へアップデートしていれば、これまでも3Gネットワーク経由でダウンロード可能だった)。3G経由でのアクセスに特別な制限はなく、すべての楽曲がPC向けのiTunes Storeと同じ価格・同じ仕様(コーデック/ビットレート)で入手可能で、試聴サービスも利用できる。

PhotoPhoto これまでは、無線LAN接続していないiPhone 3GでiTunes Wi-Fi Music Storeにアクセスすると、左の画面のように無線LANで接続しなくては利用できない旨のメッセージが表示されていたが、基調講演後には3Gネットワーク経由で楽曲の検索、試聴からダウンロードまでできるようになっていた

 なお3Gネットワーク経由で楽曲をダウンロードすると、データ量に応じたパケット通信料が楽曲の代金とは別に発生する。もっとも、日本では2段階定額制の「パケット定額フル」への加入が必須となっているため、iPhone 3Gを日常的に使っているようなユーザーであればあまり心配する必要はないだろう。

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