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LEDバックライトに240Hz駆動、東芝が北米向け「REGZA」ラインアップを発表2009 International CES

» 2009年01月08日 18時27分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 Toshiba America Consumer Products(以下、東芝アメリカ)は1月7日、「2009 International CES」開幕前日のプレスカンファレンスで、2009年春に発売する液晶テレビ新ラインアップを発表した。また同じく年内に登場する見通しの「Cell TV」についても概要を明らかにしている(→Cellテレビが秋に登場、1週間の番組を“まるまる録画”)。

photophoto カンファレンス会場に並んだ新製品(左)。ハイエンドモデルの「SV670シリーズ」(右)

 「REGZA」の北米モデルには、同社初のLEDバックライト搭載モデルをはじめ、120Hz駆動と黒挿入を組み合わせて240Hzとする「ClearScan 240」など、日本向け製品にはまだ搭載されていない新機能が多く盛りこまれた。40インチ以上のボリュームゾーンをカバーする「XV645シリーズ」には、超解像処理「レゾリューションプラス」や「AutoView」、国内で「おまかせドンピシャ高画質」と呼ばれる自動画質調整のほかに、米Silicon Imageが開発したHDMIの入力切替時間を短縮する「InstaPort」に初めて対応した(HDMIの“切替”を速くする「InstaPort」とは?)。

 さらに上位機の「ZV650シリーズ」には、「ClearScan240」と呼ばれる4倍速駆動技術を採用。これは、パネル自体は120Hz駆動だが、同時にバックライトを明滅させることで残像による動画ボケを抑制するというもの。細かい画質調整が行える「エキスパートモード」などと合わせ、画質にこだわるユーザー層に訴求する構えだ。

photo 「ClearScan240」の概要

 このほか、SDHC対応のスロットやDivXファイルの再生なども可能なUSBポートを装備した。「USBポートにフラッシュメモリや外付けHDDを接続すれば、コンテンツを専用コンテンツプレーヤーなしで再生できる」(同社)。

 最上位モデルの「SV670シリーズ」には、同社初となるフルマトリックスのLEDバックライト技術「FocaLight」を搭載する。もちろんエリア制御技術を盛りこんでおり、ピーク輝度を落とすことなく黒を沈めることができるという。

photo LEDバックライト技術「FocaLight」

 このほか、同社が北米市場で数年前から取り組んでいるDVDドライブ搭載の“TVコンボ”は新デザインとなり、新たに26V型を加えて5製品をラインアップ。またパーソナルサイズとして、720pモデルの「AV660シリーズ」と「AV502シリーズ」、フルハイビジョンパネルの40/46V型「RV525シリーズ」などをそろえた。

photo DVDドライブ搭載の“TVコンボ”は新デザインになった

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