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ソニー、「暗所に強い」新CMOS採用ハンディカム2009 International CES

» 2009年01月09日 05時45分 公開
[ITmedia]
photo 「HDR-XR520V」。新型CMOSセンサー“Exmor R”の文字が見える

 ソニーブースには、同社が昨年夏に発表した「裏面照射型CMOSセンサー」を採用したフルHDハンディカム「HDR-XR520V」が展示されている。新型CMOSセンサーの搭載によって、感度が従来機種に比べて高められており、暗所の撮影に威力を発揮する。

 裏面照射型CMOSセンサーは、受光面を表面(配線側)ではなく裏側に設けたほか、専用フォトダイオード構造とオンチップレンズを新開発することで高画質化に必要となる高感度/低ノイズを実現しているという。

 画素数は12メガで、1920×1080のフルHD動画を撮影可能。内蔵するGPSを利用して撮影した動画と静止画へジオタグを埋め込むこともできるだ。記録メディアは240GバイトのHDDで、北米では3月に発売予定。価格は1500ドル。

 同様のCMOSセンサーを搭載した姉妹機「HDR-XR500V」も北米では3月に販売が開始される。HDD容量が200Gバイトになっているほかの仕様は同一で、価格は1300ドル。

 ハンディカムの新製品はこれ以外にも、4メガCMOSを搭載した「HDR-XR200V」(GPS搭載、HDD:120Gバイト)や「HDR-XR100」(GPS非搭載、HDD:80Gバイト)などが展示されていたが、目を引いたのはメモリタイプの超小型モデル「HDR-CX100」。フルHDが録画可能な製品ながら、既存CXシリーズよりも小型化が進められている。

photo 「HDR-CX100」。写真のレッドのほか、シルバーとブルーモデルも用意される
photo “Webbie”「MHS-CM1」(右)と「MHS-PM1」(左)
photo ビデオカメラとしては珍しいパープルも用意

 また、「ハンディカム」シリーズではないが、ちょっと面白い製品が展示されている。“Webbie”「MHS-CM1」「MHS-PM1」は本格的な撮影と言うより、日常のスナップ撮影に適した、いわゆるWebカメラに分類される製品だが、1440×1080ピクセルのハイビジョン記録が行えるほか、本体内にPC用再生/管理ソフト「Picture Motion Browser」を備えており、本体をPCへ接続するだけで動画共有サイトへ動画を投稿できるユニークな機能も備える。MHS-CM1は一般的な横長スタイルで200ドル、MHS-PM1は回転式レンズを備えた縦型スタイルで170ドル。

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