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ソニー、新CMOSとGレンズで“画質革命”のGPS搭載 新ハンディカム

» 2009年01月15日 14時09分 公開
[ITmedia]

 ソニーは1月15日、ハイビジョン録画可能なハンディカム「HDR-XR520V」「HDR-XR500V」を2月20日より販売開始すると発表した。価格はオープン。実売想定価格は、240GバイトのHDDを搭載する「HDR-XR520V」が15万円前後、120GバイトのHDDを搭載するHDR-XR500Vが13万円前後。

photophoto 「HDR-XR520V」(写真=左)、「HDR-XR500V」(写真=右)。HDD容量以外の仕様はほぼ同一

 両製品ともに、同社が昨年夏に開発した、裏面照射型CMOSセンサー「“Exmor R” CMOSセンサー」を搭載した製品。裏面照射型CMOSセンサーは、受光面を表面(配線側)ではなく裏側に設けたほか、専用フォトダイオード構造とオンチップレンズを新開発することで高画質化に必要となる高感度/低ノイズを実現した。

photo “Exmor R” CMOSセンサー

 新製品において感度は従来比2倍に高められており、暗所ノイズの低減に大きな力を発揮する。しかし、あくまでも暗所ノイズの低減が図られるのみで、最低照度は既存モデルと変わらない。レンズはデジタル一眼レフ「α」用交換レンズのブランドとして知られる「Gレンズ」を採用しており、総合的な画質の底上げも同時に図られている。「2009年春のハンディカムは“画質革命”モデル」(同社)

 CMOSセンサーの総画素数は663万画素で、サイズは1/2.88型。動画撮影時の有効画素数は415万画素。静止画撮影時の有効画素数は600万画素だが、最大1200万画素相当の静止画記録が行えるほか、動画撮影中に最大830万画素相当の静止画を同時記録することもできる。

 搭載する光学12倍のGレンズは37ミリ径で、非球面レンズと特殊低分散レンズなどを含む、9群12枚構成。焦点距離は35ミリ換算で43〜516ミリ(16:9時)。光学式手ブレ補正機能はワイド端側での手ブレ補正領域を約10倍にまで拡大する「アクティブ」モードを備えており、本機能を有効とすることで歩きながらの撮影でも手ブレを補正することが可能となっている。

 本体にGPS機能を搭載しており、スイッチをオンにすれば動画/静止画のファイルへ位置情報を埋め込むことができる。また、世界地図も内蔵されており、撮影しながら地図を参照することも可能だ。撮影したファイルをPCへ転送し、付属ソフトウェア「PMB」(Picture Motion Browser)で、位置情報付きの映像をサムネイル表示させることもできる。

 映像の記録方式はAVCHDで、ハイビジョン映像を240GバイトのHDDを搭載するHDR-XR520Vならば最長約101時間、120GバイトのHDDを搭載するHDR-XR500Vならば最長約50時間記録できる。SD解像度での記録やメモリースティックへの記録も可能となっており、被写体やシーンにあわせての切り替えが可能だ。顔検出機能も備えており、笑顔を認識して静止画を自動保存する「スマイルシャッター」も備える。

 サイズは両モデルとも71(幅)×75(高さ)×134(奥行き)ミリ、510グラム(HDR-XR520V)、500グラム(HDR-XR500V)。

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