ビジネスデザイン研究所は1月16日、仏violetが開発したキュートな“うさぎ”型ネットワーク端末「ナバズタグ」(nabaztag)を国内販売すると発表した。価格は2万4800円。1月下旬に発売する予定だ。
ナバズタグは、内蔵のIEEE802.11b無線LANを介して情報を取得し、声や光で教えてくれる「ネットワークうさぎ」。各種の処理はvioletが用意したサーバで行うため、インターネット常時接続が必須となる。
ナバズタグでは、さまざまなネットサービスを利用できる。例えば、RSSフィードやポッドキャストの読み上げ。最初にvioletのWebサーバから「CNN:top stories」などのサービスを選択しておくと、ニュースが更新されたタイミングもしくは設定した時間にヘッドラインを読み上げてくれる。もちろん日本語による読み上げも可能だ。
お腹に仕込んだカラーLEDを使い、天気や株式市況、メール着信などを通知する機能もある。株式市況の場合はお腹が青く光り、その点滅の仕方で株価が上がっているのか、下がっているのか判別できる。また音声コマンドにも対応しており、「ウェザー」と命令すれば、LED表示が天気予報に切り替わる。ただし、音声コマンドは日本語未対応。
ほかにも、設定した時刻にあらかじめサーバにアップした音楽(MP3対応)をストリーミング再生するアラーム機能や、毎時0分に時刻を知らせる時刻通知、音声メールの送受信機能なども持つ。
RFIDを内蔵したミニうさぎ「Nanoztag」(ナノズタグ、別売)を使うと、さらに使い方が広がる。例えば子どもにナノズタグを持たせておき、帰宅時にナバズタグの鼻先で“ニオイをかがせる”。するとナバズタグが親の携帯電話にメールを送信。安否確認が行えるという。RFIDは単なるトリガーのため、ほかにもさまざまな動作を設定可能だ。なお、フランスではRFID付きの絵本も販売中。ナバズタグに近づけると読み上げてくれる。
発表会のために来日したvioletのRafi Haladjian氏(ラフィ・アラジアン氏)は、「従来のインターネットは、PCのスクリーンを見つめ続けるしかなかった。ナバズタグは、ネットの情報を感覚的に利用できる世界初の“スマートラビット”。シンプルで使いやすく、しかもキュートだ」と話している。ちなみにナバズタグという名前は、同氏の出身地であるアルメニアの言葉で「うさぎ」の意味だという。
ビジネスデザイン研究所では、2月3日から東京ビッグサイトで開催される「第67回東京インターナショナル ギフト・ショー春2009」に出展し、ナバズタグを一般にお披露目する予定だ。
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