レビュー
クリエイティブメディアの「Creative Vado HD Pocket Video Cam」はビデオカメラとしては珍しい縦型。しかも、三洋電機「Xacti」のようなグリップスタイルではなく、あたかも携帯電話のようなスタイルで撮影するのが特徴だ。
携帯電話ほどのサイズながら、720p(1280×720ピクセル)のハイビジョン動画を撮影可能。本体内には8Gバイトのメモリを搭載しており、720pのハイビジョン動画でも最長約2時間、640×480ピクセルのSDモードならば8時間の録画が行える。ハイビジョン撮影時にはビットレートの変更(4Mbpsないし8Mbps)も行える。
本体サイズは約55(幅)×100(高さ)×23(奥行き)ミリ、約100グラム。背面のレンズが少し飛び出していることを除けば、サイズや手にした際の感覚は携帯電話に近く、シャツの胸ポケットにもすんなりと収まる。厚手の名刺入れをイメージしてもいい。
Vado HDには先行して発売されたSD版(ハイビジョン未対応)「Creative Vado Pocket Video Cam」もある。2製品はサイズこそほぼ同じだが、背面レンズの出っ張りがない分だけSD版の方がスマートに見える。なお、レンズは光学ズームなしで、デジタルズームも2倍までだ。
撮影は非常にかんたん。側面スイッチで電源を入れ、中央のボタンで録画の開始/終了、十字キーの上下でデジタルズームとこれだけ。再生キーと削除ボタンで設定画面を呼び出すことができるが、録画に関する設定項目は録画画質の切り替え(HD+/HD/SD)のみだ。機能は完全に絞り込まれており、静止画撮影の機能すらも備えていない。
ほぼ完全なフルオート撮影のため、シチュエーションによってはホワイトバランスのズレやピントの甘さ、それに髪の毛など細かな部分のノイズが気になることはある。また、携帯電話のように縦に持つ撮影スタイルとなるため、どうしてもある程度の手ブレは避けられない。しかし、胸ポケットにもすんなり入るサイズと相まって、気負わず、非常に気軽に撮影できる。この軽快さは「ビデオカメラ」という文字からは想像できないほどで、まるで携帯電話で写真を撮るかのようだ。
本体には収納式のUSBコネクタを備えており、Windows PCに差し込むだけでVado本体に内蔵されているソフトが起動する。このソフトでは撮影した動画の簡易編集や静止画キャプチャ、YouTube/PhotoBucket、Box.netへのアップロードが行える。ソフトのインストールなしに撮影した映像を他人とシェアできるという軽快さも、本製品の評価できるポイントといえるだろう。
直販価格で1万9800円ということもあり、本格的なデジタルビデオカメラに比較すると機能面で見劣りするのは致し方ないという気もするが、ポケットからさっと取り出して撮影、PCに接続すればすぐにYouTubeへアップという、撮影から撮影後の活用に至るまで、一貫して「手軽さ」というキーワードで貫かれているのには好感が持てる。日本国内での利用を考えると、内蔵ソフトでニコニコ動画へのアップロードもできた方がよかったかもしれない(渡邊)。
クリエイティブメディア、HD撮影可能なビデオカメラ「Vado」新モデル
クリエイティブメディア、YouTubeへ即投稿OKの小型ビデオカメラCopyright© 2012 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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