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「人生銀行 ニッポンの50年」で青春時代を振り返ってみた橘十徳の「いいトシして玩具三昧」第14回(1/2 ページ)

» 2009年02月17日 12時14分 公開
[橘十徳,ITmedia]

 最近、世の中は不景気だなんだと騒がしいが、景気が悪くなったからといって、そんなに急に使う金額を減らせるものではない。貯金したほうが良いことは分かってはいるのだが、ついつい散財してしまうのがつらいところだ。こういうときに頼りになるものといえば、“貯金箱”である。日頃から少しずつコツコツと貯金箱にお金を入れていけば、いざというときに役立つものだ。

 ただ、どうせなら楽しく愉快に貯金したいのが人情である。そこで注目したいのが、タカラトミーの「人生銀行」だ。この商品は、液晶画面でストーリーを追いながら楽しくお金をためられる貯金箱として、数年前に大ヒットとなった(20兆円のタンス預金を狙え! 大人も楽しい貯金箱)。その最新版として昨年末に発売されたのが、「人生銀行 ニッポンの50年」だ。

photo 「人生銀行 ニッポンの50年」

 今回発売された最新の「人生銀行」は、日本の過去から現代までのさまざまな時代を背景にしたストーリーを追いながら貯金するというもの。用意されるストーリーは1960年代、1970年代、1980年代、1990年代、2000年代の5本で、いずれもその時代の世相を反映した内容となっている。高度経済成長期やバブル期など、戦後の日本は色々な時代を経て発展を遂げてきたが、この貯金箱にはそんな日本の歴史がたっぷり詰まっている。オジサンが昔を懐かしむのよし、若い人が歴史を勉強するのもよしと、さまざまな楽しみ方ができる。前回、人生銀行が発売されたときには買いそびれてしまったワタクシ、今回はぜひ自腹で購入しようかと思っていたのだが、ちょうどいいタイミングでタカラトミーが現物を貸してくれることとなった。大大大感謝である。

500円硬貨専用の貯金箱

 送られてきた「人生銀行」を見ると、予想していたよりもけっこう大きい。どの方向から見てもほぼ正方形に見える外観は、まるでサイコロのようだ。正面には透明な樹脂性のカバーに覆われた液晶画面が付いており、その上には「人生銀行」とデカデカと書いてある。上には硬貨の投入口と真っ赤な押しボタン(カラーボタン)が配置されており、この大きなボタンがデザイン上のアクセントになっている。背面にはスピーカー穴と電池ケース、そしてコインの排出口が設けられている。実はこの貯金箱、500円硬貨専用なのだ。もし500円玉以外の硬貨を投入した場合は、この背面の排出口から出るようになっている。

photophoto 電池は背面にセットする。右上のスリットが硬貨の排出口(左)。500円硬貨は上部から投入する(右)

 電池は単三形乾電池が3本で、電池ケースのフタをドライバーで外してセットする。電池をセットすると同時にオープニングの曲が高らかに響き渡り、日付の設定画面となる。日付と時間を入力したら、次は目標の設定だ。ここではいつまでにいくらをためるのか入力する。貯金の期限は現在の日付から30日以上365日以下で、目標金額は1万円から10万円。最低でも1万円、つまり500円硬貨を20枚は入れないとエンディングは見られないわけだ。なお、目標を設定すると1日あたりの目標貯金額も示される。例えば、1カ月で1万円と設定した場合は、一日あたり323円となるわけだ。

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