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ソニー、「BRAVIA」にスタイリッシュな“4倍速”液晶モデルFelica搭載リモコン付属(1/2 ページ)

» 2009年03月02日 12時01分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 ソニーは3月2日、液晶テレビ“BRAVIA”の新製品として、「W5シリーズ」と「F5シリーズ」を発表した。いずれも狭額縁のスリムデザインを採用した4倍速(240Hz駆動)モデルという位置づけ。Felicaリーダー/ライター搭載の新しい「おき楽リモコン」を採用するなど、付加機能も充実させた。

photophoto 52V型の「KDL-52W5」(左)と46V型の「KDL-46F5」(右)。両シリーズとも本体厚75ミリの狭額縁スリムモデルだ

 ちょうど1年前に発表されたスタイリッシュモデル「F1シリーズ」と昨年夏に登場した初の4倍速モデル「W1シリーズ」の後継機。両シリーズの特徴を掛け合わせた“4倍速の狭額スリムモデル”が両シリーズの製品コンセプトだ。「F1シリーズはデザインが高く評価されたが、夏以降は4倍速モデルに対する要望が多かった。一方のW1シリーズは狭額縁化や大型化に対する期待が高い」(同社)。

 結果として、よく似たシリーズが2つできたことになるが、位置づけはW5シリーズのほうが上位だ。W5シリーズには4倍速駆動としては初の52V型モデルをラインアップに加えてF5シリーズより1回り大きい構成としたほか、デジタルチューナーもダブルで搭載している。また、F5シリーズの32V型のみ倍速(120Hz)駆動となる。

シリーズ名 W5シリーズ F5シリーズ
画面サイズ 52V型 46V型 40V型 46V型 40V型 32V型
4倍速駆動 倍速駆動
デジタル3波対応チューナー ダブル シングル
実売想定価格(※) 45万円前後 37万円前後 29万円前後 35万円前後 27万円前後 16万円前後
発売日 4月24日
※ すべてオープンプライス

 デザインにも若干の違いがある。例えばW5シリーズはフロント部が完全にフラットだが、F5シリーズは液晶画面の下に段差のラインが“残った”。「この段差は、液晶パネルの実装時に生じるもの。上位モデルのW5シリーズでは、コストをかけて段差をなくしたと解釈してほしい」(同社)。またエッジ部の処理もW5は鋭角的だが、F5は少し柔らかい印象を与えるデザイン。細かい部分では、前面中央の「Sony」ロゴが光るのはW5シリーズだけ、という違いもある。

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photophoto 両シリーズとも2つのレイヤーを重ねたようなデザインだが、エッジ部の処理に違いがある。上のW5は鋭角的で、F5は丸みのあるラインになっている

 両シリーズが搭載した4倍速液晶パネルは、W1シリーズの「Motionflow 240Hz」をほぼ踏襲した。毎秒60枚のオリジナルフレームから中間フレームを生成し、1秒間に240コマを表示することで、液晶テレビの“動画ボケ”を抑制する。独自の「IBリダクション」により、撮影時の制約によって生じる“撮像ボケ”まで抑える部分はソニーオリジナルだ。また、これに組み合わせる映像エンジンは「ブラビアエンジン3」となった。ブラビアエンジン2のマイナーチェンジ版という位置づけで、従来よりもコントラスト感を高めるように調整されている。

photophoto 両モデルともHDMI入力は4系統。このうち2系統を側面に備えるようになった。これはゲーム機やビデオカメラの接続が増えていることに配慮したためだ
photophoto BRAVIAでは、この春の新製品からソニー製のシリコンチューナーを搭載している。メリットは、小型化(写真左の上がシリコンチューナー)にくわえ、マルチパスなどで受信環境の悪い場所でもデジタル放送を視聴できること。右は擬似的にマルチパス環境を作ったデモンストレーション

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