インタビュー

話題のSNS名刺「Poken」創業者が語る、「人になじむテクノロジー」(前編) (1/3)

触れ合わせるだけでいわゆる名刺交換ができる“SNS名刺”「Poken」が話題だ。創業者にPokenの狙いや国内展開の計画を聞いた。

photo パッケージに入った「Poken」(ポーケン)。ちょうどキーホルダーほどのサイズ

 先週末からスイス生まれの電子ガジェット「Poken」(ポーケン)が大きな話題を呼んでいる。

 「Poken」はSNS時代の新しい連絡先交換手段として開発されたもので、2体を軽くタッチさせると個人の情報を交換できるという、いわば電子名刺だ。

 Pokenは一見するとキーホルダーのようだが、マスコット部分を取り外すとUSB端子が現れる。これを、自宅または会社のパソコンにさしこみ、表示されるHTMLファイルをWebブラウザで開くと、情報交換した人の電子名刺が一覧表示され、TwitterやfacebookやLinkedInなどのSNSの情報を簡単に確認することができる。

 このPokenは10週間ほど前にヨーロッパでデビューを果たしたばかり。米国でのデビューは4月の予定だが、それに先駆けて、3月13日に原宿で開催された「Tokyo CGM Night」で日本デビューを果たしている(実はデビューに先駆けて、Amazon.co.jpなどで販売が開始されている)。

photo Poken 創業者兼CEOのStephane Doutriaux(ステファン・ドトリオ)氏

名刺交換にならったPokenの儀式

 Pokenはスイスの会社だ。創業者兼CEOのStephane Doutriaux氏(ステファン・ドトリオ)はカナダ人だが、かつてはエプソンのヨーロッパ支部で働き、その後、スイスにてMBAの勉強をしていた。来月からは米国市場進出を目指してサンフランシスコに移り住むという。

 ここでは同氏のインタビューを通して、Pokenの製品としての特徴やビジネスモデル、ここまでの成果や今後の方向性についてを紹介する。インタビューには、Pokenの総輸入販売代理店であるアコニの代表取締役、Peter Van der Weeen(ピーター・ヴァン・デル・ヴィーエン)氏も同席した。

――まずはPokenの機能や使い方を簡単に紹介してもらえますか?

ドトリオ氏: 日本では名刺交換にあたってもちゃんとした儀式というか「やり方」がありますよね。わたしたちもそれに習ってPokenの「やり方」というのを作ってみました。

 まずはマスコットの胴体部分を指でつかみます。そして、自分のPokenと相手のPokenの目と目が、ちゃんと向き合うようにします。目があったらPokenを少し右にずらして、白い手を軽く触れさせて、すぐに離します。手のひら部分のライトが緑色に光ったら連絡先の交換成立です。

Pokenでの「名刺交換」

(ムービーはこちらからでも参照できます)

――マスコット型にしたのは、この“儀式”のためですか?

ドトリオ氏: それもありますが、あとはPokenをファッションアイテムとして成り立たせるためです。おそらく、最初のうちは、まわりにPokenを持っている人を見つけるのは難しいですよね。

 あまりPokenできる相手がいないとPokenを持ち歩かなくなり、せっかく、Pokenできる相手がいても、Pokenできない、ということになりかねません。そこで本体をマスコット風にして、ファッションアイテムとしても成り立たせることで、あまりPokenできる相手がいなくても、普段から持ち歩けるようにしたかったわけです。

――なるほど、日本では現在のPokenのデザインは好き嫌いがはっきり分かれるようですが、今後、異なるデザインのものも増やしていくのですよね?

ドトリオ氏: ええ。最初のコレクションでは5種類のデザインがありますが、実はそれ以外にもいくつか非売品のものがあります。この最初の5つのデザインは、スイスにある本社のデザイナーが考案したものです。

 わたしたちは現在、次のコレクションで採用するべく何人かの外部デザイナーと話をしています。日本でも、日本人デザイナーとコラボレーションして、日本向けのコレクションを提供したいと思っています。

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