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3代目の“X”はフルHD動画撮影可能――キヤノン「EOS Kiss X3」

» 2009年03月25日 13時00分 公開
[ITmedia]

 キヤノンは3月25日、デジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X3」を4月下旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格はボディのみが9万円前後、手ブレ補正付き標準ズームレンズ「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS」をセットしたレンズキットが10万円前後、「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS」と手ブレ補正付き望遠ズームレンズ「EF-S55-250mm F4-5.6 IS」をセットしたダブルズームキットが13万円前後。

photophotophoto 「EOS Kiss X3」

 「EOS Kiss X2」の上位となるエントリー向けモデル。基本的なボディデザインに変更は行われていないが、ラバーグリップの大型化やモードダイヤルの細部変更などで使いやすさと質感を高めた。

 撮像素子は約1220万画素CMOSから約1510万画素に高画素化し、画像処理エンジンもEOS 50Dなどに再採用されている「DiGiC 4」となり、ISO感度も3200まで(増感処理で6400/12800まで対応)の高感度撮影が可能となった。

 コンパクトデジタルカメラからの乗り換え組をサポートするため、「写真を暗く/明るく」「背景をぼかす/くっきり映す」など撮影時に得たい効果を選択すると、自動的に必要なカメラが設定を行ってくれる「クリエイティブ全自動」を搭載する。操作できるボタン類を絞り込み、結果的に必要最小限のボタン操作のみの撮影を実現した「かんたん撮影」モードも用意されている。

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 ライブビューは既存の「クイック」(位相差AF)と「ライブ」(コントラストAF)のほか、検出した顔にAFフレームをあわせる「顔優先ライブ」(コントラストAF)も新たに用意した。顔検出については「顔検出機能付きオートライティングオプティマイザー」も搭載しており、顔を認識しながら明るさとコントラスを自動的に補正してくれる。

 フルHDの動画撮影機能も搭載した。モードダイヤルに動画撮影モードが用意されておりハイビジョン映像(1920×1080/1280×720)とスタンダード映像(640×480)が気軽に撮影できる。ファイル形式は.AVIで、映像はMPEG-4/H.264。H.264でのフルHD動画撮影機能は「EOS 5D MarkII」にも実装されているが、本製品ではフルHD撮影時のフレームレートは20fpsとなっているほか(EOS 5D MarkIIは30fps)、音声もモノラル収録となっている(外部マイクの取り付けは不可)。

 背面液晶は3型の「クリアビュー液晶」。反射防止コートを3層に渡って施すことで、屋外での視認性を高めている。92万画素と高精細で、再生時のピントチェックなども容易に行える。そのほか、組み合わせるレンズの周辺光量特性に応じて自動補正する機能も備えている。

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