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16Gバイトメモリ内蔵、進化した世界最小最軽量HDハンディカム 「HDR-TG5V」

» 2009年04月02日 14時00分 公開
[ITmedia]
photo 「HDR-TG5V」

 ソニーは4月2日、AVCHD方式のデジタルビデオカメラ“ハンディカム”「HDR-TG5V」を4月20日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は12万円前後。

 縦型ボディを採用し、“世界最小・最軽量のフルハイビジョンビデオカメラ”を名乗って登場した「HDR-TG1」(レビュー)の後継機種。基本的なフォルムと“世界最小・最軽量”(同社。民生用1080i AVCHDビデオカメラとして)はそのままに細部をブラッシュアップした。

 重量はTG1の約300グラムから約280グラム(いずれもバッテリー込み)へと軽量化されたほか、液晶ディスプレイのヒンジが取り除かれるなど、全体的により「1枚の板」をイメージさせるデザインの変更も同時に行われている。主なボディ素材はコーティングされたチタンで、コーティング「プレミアム ハードコーティング」によって、細かなキズの付着を防いでくれる。

 操作インタフェースも見直された。基本操作に必要にボタンは2つ(録画開始と静止画撮影)に集約され、より操作性を高めた。液晶パネル開閉が電源スイッチを兼ねるために電源ボタンもなく、人物を検出すると自動的に露出補正とダイナミックレンジ拡張機能も動作するため、逆光補正や顔検出についても特別な操作は必要ない。なお、顔検出については、検出した顔へ優先的にビットを割り振ることもできる。

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 液晶画面に表示される操作メニューも改良され、利用頻度の高い項目を最大6つまで任意選択した「マイメニュー」が作成可能となったほか、サムネイル表示時などには画面左へ現れるバーに触れることで、画面スクロールが行える。液晶は2.7型のクリアフォト液晶を搭載する。

 撮像素子は1/5型“Exmor”CMOSセンサーで、有効画素数は149万画素(静止画撮影時)/143万画素(動画撮影時)、総画素数は236万画素。TG1はメモリースティックのみへの記録だったが、新製品では16Gバイトのメモリを搭載した(メモリースティックスロットも備える)。

 内蔵する16GバイトメモリにはフルHD/FHモード(平均ビットレート16Mbpsの最高画質モード)で約1時間50分、ビットレートが5MbpsになるLPモードならば約6時間10分の録画が行える。SD解像度の録画時にはAVCHDではなくMPEG-2が用いられ、SD解像度/HQモード(平均ビットレート9Mbpsの最高画質モード)では内蔵メモリに約3時間45分の録画が行える。

 「HDR-XR520V」「HDR-XR500V」と同様のGPSも搭載する。GPSを有効にしておけば、撮影地点を内蔵地図(日本/北米/欧州/オセアニア)にオーバーレイ表示させることができるほか、現在地の表示や現地時間への自動時計あわせなどが利用できる。GPSにはオン/オフスイッチが用意されており、任意のタイミングでオン/オフを切り替えることも可能だ。

 レンズは光学10倍ズームのカールツァイス「バリオ・テッサー」で、焦点距離は43〜507ミリ(35ミリ換算、16:9動画撮影時)。別売オプションとして装着時にワイド端が30ミリ相当(35ミリ換算)となるワイドコンバージョンレンズ「VCL-HGE07TB」も用意する。付属バッテリーはHDR-TG1と同じく「NP-FH50」だが、撮影時バッテリー駆動時間はTG1の45分から50分に延長されている。

photophotophoto 別売オプションのワイドコンバージョンレンズ「VCL-HGE07TB」(写真=左)、同じく別売オプションのキャリングケース「LCS-STA」「LCS-STB」(写真=中、右)

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