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「続きはWebで」もテレビで――「テレビ版Yahoo!JAPAN」開始

» 2009年04月06日 17時16分 公開
[ITmedia]

 ヤフーは4月6日、デジタルテレビ向けのインターネットサービス「テレビ版Yahoo!JAPAN」を発表した。家電メーカー各社が販売しているWebブラウザ搭載テレビで、PCと同じように利用できるYahoo!JAPAN。「テレビを見ていて気になった話題や商品も、今後はPCを立ち上げることなくネットで情報を入手できるようになる。TV CMでよくある『続きはWebで』が、そのままテレビで便利に使える」(ヤフーの井上雅博社長)。

photophoto サービス概要(左)とヤフーの井上雅博社長(右)

 ここ数年、同社が進めている“「Yahoo! Everywhere構想」の一環。PC向けに提供している130以上のサービスの中から、Yahoo!検索、トピックス、天気情報、占いなど、「テレビでも使いやすい7つのサービスを厳選して実装した」(同社)。利用は基本的に無料で、申し込みや事前登録も必要ない。家族で使うことを想定し、アダルトフィルターも標準で備えた。

 画面はテレビに最適化した。インデックスページなどは、複数のサイズを用意しており、テレビの仕様に合わせて選ぶ仕様だ(960×540ピクセルが上限)。文字や画像は、リビングルームでの利用を想定して離れた場所からでも容易に視認できる大きめのサイズ。レイアウトもシンプルで、例えば検索結果はスクロールする必要がないように1ページに10件ずつ表示する。

photophoto 「テレビ版Yahoo!JAPAN」のトップページと検索結果

 「デジタルテレビ情報化研究会の『ネットTVガイドライン』に準拠しているため、Webブラウザを搭載していれば過去に発売されたテレビでも利用できる。メーカーごとの対応はしていないが、テレビの表示仕様に合わせてトップページのサイズを複数用意した」(同社)。

 もちろん、フリーキーワードによる検索も可能だ。文字入力の方法はテレビによって異なるが、ソフトウェアキーボードやリモコンの数字キー(携帯電話タイプ)で文字を入力すれば、PCと同じように検索結果が表示される。

 一方、リモコンで文字を直接入力する煩雑さを緩和するため、検索インデックスを充実させた点も特徴。例えば、過去1日で検索件数が急上昇したものをリスト化した「急上昇ワードランキング」、累計検索件数の多い「検索総数ランキング」などにより、注目の情報にはリンクを“たどって”いくだけでアクセスできるという。

photophoto 「急上昇ワードランキング」と「検索総数ランキング」

 ヤフーの井上雅博社長は、テレビとインターネットの利用時間調査を引き合いに出し、「ネットの利用時間が月平均13時間であるのに対し、テレビは約119時間と、まだ10倍の開きがある。この119時間にもインターネットを便利に使ってもらいたい」と話す。「まだサービスは限定されているが、今後はPC向けで人気のサービスを順次追加していく。4月下旬には、画像検索とスライドショー機能を提供する予定だ」(同氏)。

photophoto 画像検索とスライドショーの画面。4月下旬に実装される予定だ

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