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ヤミツキになる24倍ズーム――ニコン「COOLPIX P90」レビュー(1/3 ページ)

» 2009年04月10日 08時30分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

24倍ズームになったCOOLPIX

 ちょっと前までは高倍率ズーム機=12倍だったのに、それが15倍になり、18倍になり、とうとう24倍である。それも望遠側のみならず、広角側にも伸び、26〜624ミリ相当という超高倍率ズームになった。ニコンの「COOLPIX P90」(以下、P90)である。

P80を継承するデザインのP90だが、レンズやモニター部の性能アップにより、ちょっと大きくなった

 ボディの基本的なデザインや望遠時にぐぐっと伸びるレンズは前モデルの「COOLPIX P80」(以下、P80 レビュー記事はこちら)を継承しているが、大きく変わったのがレンズとディスプレイだ。

テレ端時は2段沈胴レンズがめいっぱい伸びて、より望遠っぽくなる(写真=左)。真上から。一眼レフを彷彿とさせるデザインで、グリップ部はしっかりしていて握りやすい。ストロボはポップアップ式(写真=右)

 レンズはワイド側とテレ側の両方に伸びて26〜624ミリという24倍ズーム。広角から超望遠までコレ1本。旅行などに持っていくなら、26ミリ相当という広角がうれしい。広角側では1ミリ相当の差が大きいのだ。

 明るさもF2.8-5.0とワイド側でF2.8を確保している。624ミリ相当でF5はすごい。マクロ時はワイド端で、標準域(50ミリ相当くらい)でのみ1センチくらいまで寄れる。結構マクロとして扱いやすい画角なのがいい。撮像素子は1200万画素の1/2.3インチCCDでこの辺は普及クラスのコンパクトデジカメと同じ。手ブレ補正はCCDシフト式だ。

ISO感度は、オートだけで3種類、さらに最高ISO6400までとかなり幅広く使いこなせる

 ISO感度は最高6400だが、3200以上は画像サイズが小さくなる。高感度オートにすると高速シャッタースピードを保ちつつISO1600まで上がるので被写体ブレを防げるし、感度上限を指定するISOオート(ISO400まで)もある。実際に撮ってみた感じでは、被写体によってISO800までは使えるかなってとこだ。

 面白いのはスポーツモード。画像サイズが3メガ相当(つまり縦横半分ずつ)に落ちるが、そのかわり秒15コマの高速連写を45枚まで撮影でき、シャッタースピードも高めに維持される。624ミリ相当の超高倍率と合わせればスポーツや野鳥の撮影も可能だ。うまく使えばかなり楽しめそう。

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