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「おでかけ」だけじゃない、ソニーのBDレコーダー「BDZ-A750」を検証する(前編)(1/2 ページ)

» 2009年04月22日 12時36分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 ソニーが2009年の春モデルとして投入するBDレコーダーは、「BDZ-A950/A750」の2機種だ。先代「BDZ-A75」の基本仕様をブラッシュアップしたうえ、「おでかけ転送」の強化や「アクトビラ」対応など、映像をアクティブに楽しむ機能を強化。さらにXシリーズと同じ高音質パーツを採用するなどして、同社のレコーダーラインアップにおける中核機種に進化した(→アクトビラも“おでかけ”、ソニーがBDレコーダー新製品)。

photo ソニーの「BDZ-A750」。デザインは2008年秋モデルをほぼ継承。重厚感もあるAV機器らしいデザインだ

 Aシリーズとしては、内蔵HDDが320GバイトのBDZ-A750と500GバイトのBDZ-A950にラインアップを拡充した形となる。今回、試用するのはBDZ-A750だが、内蔵HDDの容量以外にBDZ-A950との相違点はない。

photo ワンタッチ転送ボタンは、目立たないデザインに変更された。ワンタッチ転送時にはボタン自身が点灯して動作中であることを確認できる

 デザインは、フロントパネル全体をフラットなアクリルでカバーした、いかにも“AV機器然”としたものだ。先代では「PSP」や「ウォークマン」へワンタッチで番組転送するための「ワンタッチ転送」ボタンがシルバーの目立つデザインとなっていたが、今回は黒の目立たないデザインになっている。前面USB端子はフロントカバー内に収められている(先代では右下の小さなカバー内にあった)が、背面にもUSB端子が追加されたため、こちらに機器を接続しておけば、前面カバーを開かずにボタンを押すだけでワンタッチ転送を開始できる。

photophoto USBポートは前面と背面に2つ装備。どちらに接続しても「おでかけ転送」が利用できる。とくに動作音が気になるわけではないが、ダブルファン仕様なのはどうにかならないのだろうか

 レコーダーとしての基本スペックを確認しておこう。まずチューナーは、3波対応のデジタルチューナーを2セットとアナログ地上波チューナーを搭載している。MPEG-4/AVC記録もサポート(ダビングはBDメディアのみ)し、2番組同時録画が可能だが、このうち1番組はTS録画のみとなる。学習機能も持つ強力な自動録画機能や「おまかせチャプター」も搭載。ユーザーインタフェースには軽快なクロスバーメディアを採用している。

 先代との違いは、フルハイビジョン解像度のMPEG-4/AVC記録にも対応した点と、より低いビットレートでのMPEG-4/AVC記録などに対応した点。そしてHDMI接続であれば、テレビのメーカー/機種に関わらず高画質表示を実現する「CREAS」(クリアス)を搭載した点となる(→ソニーに聞く、BDレコーダーの「2011年画質」とは?)。これらに関しては2008年秋モデルでレビュー済みなので省略させていただくことにする。新機能としては、同社のBDレコーダーとしては初めて「アクトビラ」に対応した。生活情報などの独自Webコンテンツに加えてハイビジョンコンテンツの視聴が可能な「アクトビラ ビデオ・フル」にも対応する。また「おでかけ転送」も改善が進められた。

photophoto ユーザーインタフェースには、クロスバーメディアを採用。方向キーと決定キーでほとんどの基本操作が行える。電子番組表は最大7チャンネル×4時間表示
photophoto ディスクトレイは前面カバー内のセンターに配置。なお先代と異なりBD-RE v1.0のカートリッジメディアには非対応になった。リモコンは2008年秋モデルと共通。横幅が狭く片手で操作しやすいタイプだ。録画ボタンなど利用頻度の低いボタンはカバー内に収めている
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