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1万2000円でiPodをさらに楽しくバイヤーズガイド(1/2 ページ)

» 2009年04月30日 12時04分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
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 麻生内閣の目玉のひとつ「定額給付金」。自治体によって時期は異なるものの、最近になって、申請書が送られてきたという声をちらほらと聞くようになった。その金額は知られているよう、1人あたり1万2000円(2月1日時点で65歳以上/18歳以下は2万円)だ。

 「使い道は堅実・地道派が多数」という調査結果もあるよう、そのまま貯金or生活費というもの生活自衛という観点からすれば悪くないが、景気刺激策の一環として施行されているのだから、積極的に使いたい。

 そこで、アクセサリーの種類も多く、1万2000円の投資対効果が高いと思われるiPodに焦点を当て、定額給付金で購入できるアイテムを紹介してみたい。

イヤフォンをぐっとグレードアップ

 1万円前後でiPodに追加アクセサリーを導入するならば、まず検討して欲しいのがイヤフォンだ。iPodをはじめとしたデジタルオーディオプーヤーの普及によって、耳全体を覆うオーバーイヤー型ヘッドフォンにも低価格で良質な製品は増えたが、それ以上にイヤフォン、特にカナル(耳栓)型イヤフォンの充実には目を見張るものがある。

 カナル型は耳穴にはめ込むようにして利用するため、外耳にのせるようにして利用するインイヤー型に比べ、遮音性に優れるのが大きな特徴といえる。遮音性の高さは音漏れの少なさにも通じるため、満員電車内などで利用する場面が多い人にも勧められる(例外となる製品もある)。

 各社より多くの製品が登場しているが、検討する際にはドライバの駆動形式が「ダイナミック型」か「バランスド・アーマチェア型」かは確認しておいた方がいい。原理的にダイナミック型は全域に渡ってバランスよく再生することが可能だが、小型化につれて音圧が下がり、再生周波数帯域が狭くなる。そして、バランスド・アーマチュア型は繊細な高域ニュアンスの表現に優れるが、構造的に高価にやりやすく、また、絶対的に低域の量感が確保しにくいというメリット/デメリットを抱えるからだ。

 そのため、ダイナミック型を採用する製品ならば「ドライバ径を大きくする」、バランスド・アーマチェア型ならば「複数のドライバを搭載する」などの手法によって、それぞれの弱点をフォローしている。大口径ドライバを採用したダイナミック型の製品としては、13.5ミリ径ドライバを搭載したソニー「MDR-EX500SL」、複数ドライバを採用したバランスド・アーマチェア型の製品としては、アップル「Apple In-Ear Headphones with Remote and Mic」がそれぞれ1万円前後で購入できる。

 前述した2モデル以外にも、1万円前後という価格帯には、オーディオテクニカ「ATH-CKM90」やShure「SE110」、クリプシュ「Custom-1」、フォーカルポイントコンピュータ「v-mode vibe duo」などといった、注目すべきカナル型イヤフォンが数多く存在する。その製品数は数多く、ここで紹介したのもそのうちのほんのわずかに過ぎない。

 携帯して利用するという製品の性格上、音質だけではなくケーブルの耐久性や装着感などさまざまな要素から製品を選ぶ必要があるため、製品の具体的な選び方については、こちらの記事「自分にピッタリのイヤフォンを選び出す――カナル型編」を参照してほしい。

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