レビュー

レビュー:対話できる「小さな高級機」――ペンタックス「K-7」 (1/3)

ペンタックスの最上位機「K-7」を試用した。ペンタックスらしさを感じさせる高機能機だが、コンパクトなサイズに収まっており、対話するように使い込みたいという気持ちにさせる1台だ。

 ペンタックスのデジタル一眼レフ「K」シリーズに、最新作「K-7」が登場した。ポジションとしては「K20D」の上位製品と位置づけられているほか、「ペンタックスらしさを感じさせる、小さな高級機」(同社)というプレミアム感を強調する製品となっている。

photo K-7と「smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6AL WR」の組み合わせ

 K-7を手にすると最初に気が付くのは、横幅の抑えられたコンパクトさ。ボディ内に手ブレ補正機能(SR)を搭載している関係か厚みはそれなりにあるものの、全体的なフォルムもK20Dに比べ直線的なものに変更されており、見た目からもシャープさ・軽快さを感じさせる。ただ、グリップにはやや奥行きがあり、手の小さいひとには大きめに感じられるかもしれない。

 ボディ外装はマグネシウム合金製で、防じん・防滴に加えて−10度までの寒冷環境での動作も保証されている。キットレンズ「smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6AL WR」ならびに「smc PENTAX-DA 50-200mm F4-5.6ED WR」にも簡易防滴構造が採用されており、悪天候下でも安心して利用できる。

photophoto ボディのサイズは130.5(幅)×96.5(高さ)×72.5(奥行き)ミリ、約670グラム
photophoto

 背面のボタン配置はK20Dから大きく変化した。液晶左側に並んでいた「MENU」や「INFO」ボタンはすべてグリップ側に移動し、また、手ブレ補正ボタンは廃止され、メニューから呼び出してON/OFFを行う形式に変更された。ライブビューを起動する「LV」ボタン、同社製品の特徴といえる「グリーン」ボタンはAFモードセレクターの上下に配置されており、グリップした状態から親指をスライドさせることで操作できる。

 シャッターボタンの手前側にはISO感度調整ボタンと露出調整ボタンをそれぞれ独立して備えており、押した後に電子ダイヤルを操作することで値を変更できる。エントリークラス機に比べてボタンの数は多く、K20Dとも配置がかなり異なるために慣れは必要になるのだが、ボタンの位置さえ一度覚えてしまえば、電子ダイヤルの組み合わせで目的の値を素早く変更できる。これだけのボタン類を小型ボディへバランスよく搭載したことは評価したい。

photophoto 背面(写真=左)、ISOと露出の調整のボタンは独立している(写真=右)

 モードダイヤルは一般的な形状だが、中心部にロックボタンを備えており、押しながらでないとモード変更が行えない。ロックボタンの搭載は、撮影中の不意なモード変更を防ぐために有効な手法だが、押しながらという操作方法は素早く切り替えたいという意図には応えにくい。ロックしたまま/解除したままをスライドスイッチなどで選択できた方が好ましく感じた。

 撮影モードはプログラムAE(P)、シャッター優先AE(Tv)、絞り優先AE(Av)、マニュアル(M)に加えて、感度優先AE(Sv)とシャッター速度&絞り優先AE(TAv)、バルブ(B)、それに動画撮影が用意されている。動画については、最大1536×1024ピクセル(Motion JPEG)/30fpsでの撮影が可能で、映像は搭載するHDMIから出力することもできる。内蔵マイクはモノラルだが、外部マイク接続端子が用意されている。

 背面液晶は3型/約92万画素と大型かつ高精細で、ライブビュー時にもピントのヤマをつかみやすい。また、これだけの小型ボディながら、ファインダーは視野率約100%と高スペックでメガネをかけた状態でも見やすい。スクリーンは本製品専用の「ナチュラルブライトマットIII」を採用しており、明るさよりもピントのヤマのつかみやすさを優先している。

 撮影メニューは、画面上のタブで項目を切り替えるごく一般的なスタイル。一方で、撮影中に「INFO」ボタンを押すことで表示される画面は整理されており、シャッタースピードやISO感度、F値、露出など、必要度の高い情報の確認が容易になった。また、ファインダー内に表示される各種情報も見やすい。

photophoto メニュー画面(写真=左)、撮影中に「INFO」を押すと表示されるメニュー画面。写真は絞り優先AE撮影時のもの(写真=右)
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