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三菱、“超解像”搭載のBDレコーダーを発表i.LINKも搭載

» 2009年08月19日 14時43分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 三菱電機は8月19日、Blu-ray Discレコーダー「REAL ブルーレイ」の新製品として、ハイエンドモデルの「DVR-BZ330」を含む3製品を発表した。8月1日に発売した「DVR-BZ130をベースに超解像技術やネットワーク機能を搭載した上位モデル。また、同社としては初めてVHS一体型の「DVR-BV530」もラインアップに加えた。

photophotophoto 左から「DVR-BZ330」「DVR-BZ230」「DVR-BV530」
型番 HDD容量 超解像 実売想定価格(※) 発売日
DVR-BZ330 1Tバイト 18万円前後 10月1日
DVR-BZ230 500Gバイト 14万円前後 10月1日
DVR-BV530 320Gバイト 12万円前後 10月21日

※価格はオープンプライス

 MPEG-4 AVCエンコーダーを含む基本的な録画機能については、DVR-BZ130を踏襲している。フルハイビジョン解像度のまま最大5.5倍録画が行える「AEモード」(約4.2Mbps)やDVDメディアへのハイビジョン記録(AVCREC方式)を備えるほか、デジタル放送の2番組同時録画でも有効な自動チャプター機能「オートカットi」、自動チャプターの打たれた場所をサムネイルで確認できる「シーン検索」、「おすすめ自動録画」といった機能を搭載している。使用頻度の高い「予約録画」と「再生」に着目し、それぞれの操作ステップを極力減らしたシンプルなリモコンも引き続き採用した。

photophoto DVR-BZ330のリモコンと背面端子。なお、ミッドレンジの「DVR-BZ230」は入出力ともS端子を省略した

 新機能は主に3つ。まず、CATVユーザーの要望に応える形で上位2モデルにi.LINK(TS入力)端子を装備したこと。HDD内蔵のCATV STBなどとi.LINK接続すれば、デジタル放送番組をBDレコーダーにムーブ/ダビングできる。動作確認済み機種は未公開だが、CATV大手のJ:COMと協力しているため、パナソニック製STBなどに対応する見込みだ。

 「DIAMOND HD」と名付けられた超解像機能は、低解像度コンテンツを単にアップスケールするのではなく、もとの映像に存在しない情報を推定して画質を補正する。特許出願中のため、そのアルゴリズムなどの詳細は明らかにされなかったが、「独自の画像処理アルゴリズムによって、オリジナル映像のぼやけ成分を解析して画質を補正する」(同社)という。また、DVDビデオや地上デジタル放送はもちろん、もともとフルHD解像度のコンテンツにも有効。デモンストレーションでは、フルHDビデオカメラで撮影した樹木や花畑の映像に超解像処理を行い、細かい部分の表現力が向上することをアピールしていた。

photophoto 「DIAMOND HD」の概要(左)と設定メニュー。通常の画質設定とは別に、超解像機能にも「シアター」などの設定がある

 3つめは、DVR-BZ330だけに搭載された「アクトビラ」。文字と静止画による情報サービス「アクトビラ ベーシック」から、ハイビジョン動画配信の「アクトビラ ビデオ・フル/ダウンロード」まで対応しており、セルスルーコンテンツならダウンロードしたハイビジョン映像をBDメディアなどにダビングすることもできる。そのほかの仕様は下表の通り。

型番 DVR-BZ330 DVR-BZ230 DVR-BV530
HDD容量 1Tバイト 500Gバイト 320Gバイト
VHS
i.LINK
SDカードスロット
DIAMOND HD
アクトビラ
入力端子 S端子/コンポジット×1 コンポジット×1 S端子/コンポジット×1
出力端子 HDMI×1、D4×1、S端子/コンポジット×1、光デジタル音声 HDMI×1、D4×1、コンポジット×1、光デジタル音声 HDMI×1、D4×1、S端子/コンポジット×1、光デジタル音声
外形寸法 430(幅)×314(奥行き)×58(高さ)ミリ 435(幅)×388(奥行き)×99.5(高さ)ミリ
重量 約4.5キログラム 約4.4キログラム 約6.6キログラム
発売日 10月1日 10月21日

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