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BDもHDDも――欲ばりな録画テレビ、三菱“REAL”「BHRシリーズ」登場

» 2009年08月19日 16時42分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 三菱電機は8月19日、HDDとBlu-ray Discドライブの両方を搭載した液晶テレビ“REAL”「BHRシリーズ」を発表した。“録画できるテレビ”は各社が販売しているが、BDレコーダーを丸ごと一体化したようなテレビは初めて。37V型と32V型を10月30日に発売する。価格はオープン。店頭では、37V型の「LCD-37BHR300」が25万円前後、32V型の「LCD-32BHR300」は20万円前後になる見込みだ。

photophoto 37V型の「LCD-37BHR300」。スタンド部にトレー式のBDドライブを搭載した

 液晶テレビのスタンド部にトレー式のBDドライブを配置。内蔵HDDは2機種とも320Gバイトで、デジタル放送の2番組同時録画にも対応する。「BDとHDDを両方搭載したことで、ニーズの高い“BD視聴”とHDDによる長時間録画の両方が行えるようになった。もちろんHDDに録画した番組をBDメディアなどにダビングすることも可能だ」(三菱電機、京都製作所の阿部正治所長)。

 録画機能に関しては、同社のBDレコーダーがベースのため、MPEG-4 AVC録画や2番組同時録画でも有効な自動チャプターといった特徴をそのまま継承している。例えば、録画した番組の番組部分だけ(あるいはCM部分だけ)を連続再生する「オートカットi」、チャプター一覧をフィルムロール表示して見たいシーンを選択できる「シーン検索」、スポーツ番組や音楽番組の見どころだけを自動再生する「見どころ再生」といった「独自の“効率良く見る”ための機能」(同社)を搭載している。また、「アクトビラ ビデオ・フル/ダウンロード」やi.LINK端子など、同日発表されたBDレコーダー新製品に近い機能を実現した。

 付属のリモコンもBDレコーダーのものと共通デザイン(色は黒)。使用頻度の高い「予約する」「見る」と関連機能を大きく配置して、使用頻度の低いボタン類はフラップの下に収めている。

photophoto 32V型のLCD-32BHR300はWXGAパネルを搭載(左)。奥行きは約34センチ。省スペース性はレコーダー一体型テレビの大きなメリット

 32V型はWXGA(1366×768ピクセル)、37V型はフルハイビジョン(1920×1080ピクセル)の倍速駆動パネルを搭載して独自の映像エンジン「DIAMOND Engine VII」と組み合わせた。リモコン操作でテレビ画面が左右30度ずつ動く「オートターン」も搭載した。そのほかの主な仕様は下表の通り。

型番 LCD-37BHR300 LCD-32BHR300
画面サイズ(解像度) 37V型(1920×1080ピクセル) 32V型(1366×768ピクセル)
倍速駆動
チューナー 地上デジタル×2、BSデジタル/CS110度デジタル×2、アナログ地上波
入出力端子 HDMI入力×3、ビデオ入力×3、光デジタル音声出力
USB
i.LINK(TS)入力
SDカードスロット
外形寸法 900(幅)×639(高さ)×339(奥行き)ミリ 783(幅)×599(高さ)×339(奥行き)ミリ
重量 約21.8キログラム 16.9キログラム
店頭想定価格 25万円前後 20万円前後
発売日 10月30日

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