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マイクロフォーサーズ機、価格を比較価格比較

» 2009年11月18日 19時05分 公開
[ITmedia]

 ポケットに入るデジタル一眼を実現する――そんなキャッチフレーズで登場したデジタルカメラの規格がマイクロフォーサーズ。撮像素子サイズなど、既存のフォーサーズ規格から基本的な特徴こそ継承するが、フランジバック(マウントと撮像素子の距離)を約1/2に短縮し薄型ボディの実現を容易としたほか、レンズマウントの接点数増加によって、ライブビューや動画撮影などさまざまな処理の高速化と高機能化が行える拡張性を持っている。

 第1弾製品として登場したパナソニック「DMC-G1」はスタイルこそ既存のデジタル一眼レフに類似するが、ミラーレス構造とすることで「世界最小最軽量」を実現。また、上位機種として発表された「DMC-GH1」はAVCHDでのフルHD動画撮影にも対応している。

 オリンパスからは往年のヒット製品「Pen F」を連想させるクラシカルなフォルムの「オリンパス・ペン E-P1」が登場。こちらもミラーレス構造となっており、なおかつファインダーを非搭載とすることで実現した、奥行き35ミリというスリムさも大きな魅力の1台。後には、高精細液晶ファインダーに対応した上位機種「E-P2」も投入された。

 スリムさという意味では、パナソニック「DMC-GF1」も負けていない。DMC-G1/GH1が備えていたファインダーならびに液晶のバリアングル機構、本体グリップを省くことでコンパクトデジカメなみのサイズを実現している。ただ、小型化が進んだ影響か望遠レンズを装着すると軽快感が失われてしまう。キット発売もされているパンケーキレンズまたは標準ズームが似合うカメラだ。

 マイクロフォーサーズ規格の交換レンズはまださほどの本数が登場していないが、パナソニック/オリンパスの両社からはフォーサーズあるいはオリンパスOMレンズ、ライカM/Rマウントレンズを装着可能とするマウントアダプターが販売されており、手持ちのレンズを装着して“ネオ一眼”を楽しむこともできる。

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