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オリンパス・ペン第2弾「E-P2」の進化ポイントは?レビュー(3/4 ページ)

» 2009年11月25日 14時00分 公開
[永山昌克,ITmedia]
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動体追尾AFやマニュアル動画を新搭載

 そのほかの変更としては、動き回る被写体にAFを合わせ続ける「動体追尾AF」や、テレビなどのリモコンからカメラの再生操作を行う「HDMIコントロール」を新搭載し、動画撮影時のマニュアル露出にも新対応した。顔検出AFやデジタル水準器、多重露出、BGM付きスライドショーなどは引き続き搭載する。

 各種の操作性やメニューの構成はほとんど変わらず、カスタムメニューの内容も踏襲する。E-P1で感じていた操作の細かい面での個人的な不満点、つまり、デジタル水準器を表示するとシャッター速度や絞り値が表示されないことや、ISOオートでの感度が撮影時には分からないこと、ボタンやダイヤルに割り当て可能な機能の種類が乏しいこと、慣れるまでは分かりにくい深いメニュー階層などが改良されなかったのは残念に思う。

 画質については、前述のi-FINISH以外の点では、E-P1と同じ傾向と考えていい。デフォルトの仕上がりモードはi-FINISHのため、初期状態のJPEG画質に違いはあるが、仕上がりモードを統一すれば、E-P1とE-P2とで画質の違いはほとんど確認できない。

 E-P2は、E-P1の後継ではなく上位機の位置づけとなり、引き続きE-P1も併売されるようだ。どちらを選ぶかは、外部ビューファインダーが必要かどうか、新アートフィルターやi-FINISHの画質を求めるかどうかの2点が決め手になるだろう。E-P1ユーザーの中には、マイナーチェンジに安心した人もいるだろうし、ビューファインダー対応にもどかしさを覚える人もいるはず。新規ユーザーなら、選択肢が増えたことを素直に歓迎したい。

photophoto 標準ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6」を装着(写真=左)、3型約23万画素の「ハイパークリスタル液晶」を搭載する(写真=右)
photophoto モードダイヤルからはオートからマニュアルまで8モードを選択可能(写真=左)、背面上にアクセサリーポートを新設。非使用時は付属のカバーでふさぐ(写真=右)

作例(1)

photo 撮影モード:絞り優先AE、絞り:F5、シャッター速度:1/5秒、感度:ISO1600、仕上がりモード:i-FINISH、焦点距離:14mm、レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6」
photo 撮影モード:絞り優先AE、絞り:F5.6、シャッター速度:1/1000秒、感度:ISO200、仕上がりモード:i-FINISH、焦点距離:14mm、レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6」
photo 撮影モード:絞り優先AE、絞り:F5.6、シャッター速度:1/60秒、感度:ISO200、仕上がりモード:VIVID、焦点距離:14mm、レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6」
photo 撮影モード:絞り優先AE、絞り:F5.6、シャッター速度:1/1000秒、感度:ISO100、仕上がりモード:i-FINISH、焦点距離:42mm、レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6」
photo 撮影モード:絞り優先AE、絞り:F2.8、シャッター速度:1/30秒、感度:ISO400、仕上がりモード:NATURAL、焦点距離:17mm、レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」
photo 撮影モード:絞り優先AE、絞り:F3.5、シャッター速度:1/60秒、感度:ISO800、仕上がりモード:VIVID、焦点距離:14mm、レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6」
photo 撮影モード:アートフィルター「クロスプロセス」、絞り:F6.3、シャッター速度:1/125秒、感度:ISO200、仕上がりモード:NATURAL、焦点距離:26mm、レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6」

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