3部作の最後を飾る「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」が2月24日にBlu-ray Disc化。本編ディスクには、別エンディングを追加した「もうひとつのエンディング」バージョンを収録。映画公開時には描ききれなかった原作ファン待望のシーンが初お目見えとなり、本当の意味で完結するという。
この「もうひとつのエンディング」バージョンには11分の未公開映像(「外国人記者倶楽部でのヨシツネ演説シーン」「角田・ウジコウジオ漫画を描いているシーン」「ガッツボウルでの小泉響子がストライクを取るシーン」「タイでのオッチョのその後」)も収録されている。メニュー画面から「劇場公開」バージョンと「もうひとつのエンディング」バージョンが選択できるとのこと。さらに映像特典として、最終章予告編集や未公開映像「バックステージシーン完全版」も収録している。
「ドキュメント・オブ・『20世紀少年』」と題された特典DVDも付属され、作品の舞台裏に密着したメイキング映像を収録予定。なおシリーズ3部作をまとめたセットも同日発売。価格は15120円。
「20世紀少年」は累計発行部数2800万部、世界13か国で出版されている浦沢直樹の人気コミック。この原作をもとに総製作費60億円を投じ、3部作として2008年から実写映画化がスタート。ビッグプロジェクトとして大いに注目を集め、興行収入は第1章が39.5億円、第2章が30.1億円、そして最終章は、原作とは異なるラスト10分が試写会でも見られず、厳しいかん口令が敷かれたままで公開され、シリーズ最高の43億円を記録した。
東京万博の開催から3年。西暦は終わり、ともだち暦に。ともだちは世界大統領となり、世界をその手中に収めていた。すでに野望を果たしたため、残すは人類滅亡しかない。
ケンヂ(唐沢寿明)は死んだと諦めたカンナ(平愛梨)は、過激な反ともだち組織を率い、冷酷なリーダー、氷の女王として戦いに備えてきた。カンナを見守ってきたオッチョ(豊川悦司)は、ラジオから流れてきたケンヂの曲で彼が生きていると確信、カンナに武装蜂起を中止するように説得する。一方、行方不明だったキリコ(黒木瞳)の住所を突き止めたマルオ(石塚英彦)はケロヨン(宮迫博之)と再会するが……。
前半は原っぱの仲間たちが集まる過程が描かれる。キャラが多彩だから仕方ないとはいえ、155分もある割には各々のエピソードが丁寧に描かれていないのは残念。中盤以降は、科学の進歩とオウム真理教事件を連想させるともだち周辺の不穏な空気が漂い、緊張感を増してくる。UFOや巨大ロボットの登場、ゴジラ映画のようなパニック描写など、堤監督流の遊び心も満載。気になるラスト、ともだちの正体はぜひともご自身の目で確認してください。
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