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裏面照射CMOS採用、暗闇に強くなった「CX3」

» 2010年02月03日 15時00分 公開
[ITmedia]
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 リコーは2月3日、コンパクトデジタルカメラ「CX3」を2月19日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は4万円台半ば。

photophotophoto 「CX3」。カラーは「ブラック」「ツートン」(ライトグレー×ピンク)「すみれ」の3色が用意される

 同社製品の中ではスタンダードモデルに位置づけられる「CX2」の後継製品で、新たに1/2.3型 有効約1000万画素 裏面照射型CMOSセンサーを搭載、同時にノイズリダクション機能も強化が進められ、暗所撮影に強くなった。

 通常、CMOSセンサーは受光面の手前に配線が位置するため、レンズを通して入り込んだ光の一部が配線によって遮られてしまうが、裏面照射型CMOSセンサーは配線と受光面の位置を逆とすることで効率良く光を受光面に当てることができる。これにより、感度向上やノイズ低減が見こめ、低照度環境下での画質向上につながるとしている。

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 ノイズリダクションについては、デジタルデータとして出力する前の段階、画像処理エンジン内で処理を行う「GR DIGITAL III」と同様の構造とすることで、高感度撮影時のノイズ低減を果たしている。効果については「OFF」「強」「弱」に加え、ISO感度に応じた処理を行う「AUTO」、画像データのノイズ分布を解析して最適な処理を行う「MAX」と合計5種類から選択できる。

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 撮影機能としては、カメラが撮影シーンを認識してポートレート/スポーツ/夜景ポートレート/遠景/マクロなどのシーンモードを切り替えるシーン認識モード「シーンオートモード」を搭載した。最大8人まで検出し、AF/AE/ホワイトバランスなどの調整を行う、顔認識機能も備えている。

 シーンモードにはポートレート/スポーツ/夜景ポートレート/夜景/ミニチュアライズ/遠景/高感度/ハイコントラスト白黒/マナー/ズームマクロ/文字/斜め補正などのほか、猫の顔を検出し、かつ、猫を驚かせないためにフラッシュ/AF補助光/操作音をオフとする「ペット」が用意される。

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 露出の異なる2枚の写真を連続撮影して合成することで、ダイナミックレンジ拡大効果を付加できる「ダイナミックレンジダブルショット」は5段階に調整でき、また、どの領域の輝度優先するかの詳細設定も可能となった。

 連写機能はCX2から強化され、最大画素(10M)でも最高約5枚/秒の撮影が可能なほか、シャッターを放す直前の連続画像を記録する「M連写プラス」には、約3秒で15枚の10メガ記録を行う「M連写プラス(9M)」と約0.9秒で26枚の2メガ記録を行う「M連写プラス(2M)が用意される。1秒間で120枚(120コマ/秒)あるいは2秒間で120枚(60コマ/秒)の超高速連写も行える(いずれも画像サイズは640×480ピクセルに固定)。

 レンズはCX2同様の35ミリ換算28〜300ミリ 光学10.7倍ズームレンズ。画像処理エンジンも同様に「SmoothImagingEngineIV」を搭載し、1280×768ピクセルのハイビジョン撮影機能も備える。背面液晶は3型(92万画素)で、サイズは101.5(幅)×58.3(高さ)×29.4(奥行き)ミリ、約185グラム(本体のみ)。

 新製品の発売を記念して、販売開始前に製品を体験できるセミナーが開催される。2月11日および14日に東京・銀座の「RING CUBE」で製品説明を受けた後に機材が貸し出され、自由に銀座の街を撮影できる。また、貸し出しのみのサービスも2月4日より18日の間行われる。セミナーおよび貸し出しサービスについての詳細は同社Webサイト参照のこと。

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