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“LED REGZA”の進化を探る Z1シリーズ詳報(4/4 ページ)

» 2010年04月14日 18時18分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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「ゲームモード」がさらに充実

 前回の「Z9000/ZX9000」シリーズで好評だったゲーム対応機能は、主にユーザーニーズを取り込む形でいくつかの進化を果たした。まずは対応機種の拡大。LED REGZAは、全モデルが新しいゲーム機能を搭載している。

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 遅延時間を短縮できるのは、HDMI、D端子、S端子。D端子はD5解像度までサポートした。

 任天堂「Wii」との組み合わせでは、遅延の少ないモードでも全画面表示が可能になった。「Z9000のときは、全画面表示(スケーラーがオン)のときは3フレーム程度の遅延が発生し、ダイレクトモード時には黒枠付きで表示(dot by dot表示)することになっていた。今回は画面いっぱいで楽しめる」。

 また、ソニーの「PSP」画面を拡大表示する「ポータブルズーム」を全モデルに搭載。超解像処理を実行しつつ、遅延を抑えることができるという。さらに、 Z1シリーズのみならず、全シリーズで720p/480p/480i入力時には上記の自己合同性超解像処理が働く。「パターン表示の多いゲーム画面では、自己合同性超解像が最適」(同社)。もちろん、「プレイステーション3」や「Xbox360」で720p/1080p入力したときの画質なども従来より向上している。

 ゲームモードに関しては、ITmedia Gamesの別記事に詳しい(→関連記事)。

HDMIは1.4ベース、ARCとコンテンツタイプをサポート

photo Z1シリーズの背面端子

 HDMI端子はバージョン1.4ベースとなり、新製品の全モデルでARC(オーディオリターンチャンネル)およびコンテンツタイプに対応した。ARCは、テレビ内蔵チューナーの音をAVアンプなどに出力する光デジタルケーブルを不要にするもの。HDMIケーブル1本でテレビへの映像入力とテレビからの音声出力をまかなえる。

 もちろんAVアンプなどにもARC対応HDMI端子が付いていることが前提となるが、東芝ではLED REGZAの発表と同時に純正ラックシアター「RLS-250」(37V型〜47V型テレビに対応)と「RLS-450」(46V型〜55V型)をラインアップに追加している。

 一方のコンテンツタイプは、ソース機器が再生しているコンテンツを自動検出し、テレビ側の画質を自動的に調整する機能だ。例えばソース機器がゲーム機なら、REGZA側でゲームモードと同様の処理に自動設定する。

photophoto 写真は「RLS-250」。総合出力250ワットの3.1チャンネル仕様だ。HDMI入力は3系統あり、ARC対応のREGZAとはHDMIケーブル1本で接続できる

 このほかにも、Z9000シリーズから継承した「地デジ見ながらW録」「ワンセグ録画」、あるいは「ひかりTV」や「おまかせドンピシャ高画質3」など、Z1シリーズだけが搭載する機能は多い。REGZA第2章を飾る準フラグシップ機として、ふさわしい機能を持ったといえそうだ。

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