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HDMI 1.4aで追加された3Dフォーマット

» 2010年04月22日 19時46分 公開
[ITmedia]
photo HDMI LLC代表、Steve Venuti氏

 HDMI Licensing, LLCは4月22日、「HDMI TECHNOLOGY SEMINAR-2010 JAPAN」の開催に先立って記者説明会を開き、HDMIの最新バージョン“1.4a”の詳細について、HDMI LLCの代表を務めるSteve Venuti氏がプレゼンテーションを行った。2009年6月にリリースされた1.4は「イーサネットチャンネル」「オーディオリターンチャンネル」などの機能が盛り込まれたが(→「HDMI 1.4が示した“業界の方向性”」)、その後に放送業界から3Dフォーマットに関する強い要望が寄せられたため、2010年3月に3Dフォーマットを追加した1.4aがリリースされた。

photo 3Dフォーマットの定義

 HDMIが定義した業界標準の3Dフォーマットは、最大解像度が1080p、必須およびオプションとして8つの3D伝送方式をサポートする。このうち、ディスプレイがサポートを義務づけられているのが以下の伝送方式だ。

  • Frame Packing方式(1.4から義務化)
  • Side-by-Side Half方式(1.4aから義務化)
  • Top-and-Bottom方式(1.4aで新たに追加され、かつ義務化)

 Frame Packing方式では、「1080p@23.98/24Hz」「720p@50または59.94/60Hz」、Side-by-Side Half方式では「1080i@50または59.94/60Hz」、Top-and-Bottom方式では「720p@50または59.94/60Hz」「1080p@23.98/24Hz」と規定された。さらに上記3つの伝送方式とビデオタイミングの任意の組み合わせ、「1080p@60Hz」もオプションとしてサポートされる。

 最新のHDMI 1.4a規格は一般に公開されていないが、3Dフォーマットのみは「HDMI LLC公式ページ」から参照できる。

photo HDMIケーブルに貼付されるロゴ

 またHDMIのバージョン表記に関する規定が変更したことについては「HDMIのバージョン番号が消える?」で詳しく紹介しているが、会見の席ではHDMIケーブルのタイプに関する注意喚起が行われた。1.3までのHDMIケーブルは、

  • Standard HDMI Cable(720p/1080i、伝送レート2.25Gbpsのサポート)
  • High Speed HDMI Cable(1080p以上、伝送レート10.2Gbpsのサポート)

という区分となっていたが、最新のものは以下の2タイプにアップデートされる。

  • Standard HDMI Cable with Ethernet(100Mbps以上のイーサネットチャンネル・サポートを追加)
  • High Speed HDMI Cable with Ethernet(100Mbps以上のイーサネットチャンネル・サポートを追加)

 ケーブル製造メーカーは、上述のタイプを示すロゴを示し、ケーブル自体に対応するHDMIのタイプを印字するよう求められる。

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