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どこでも地デジ、どこでもBlu-ray Disc、パナソニック「DMP-BV200」を試す(1/2 ページ)

» 2010年05月10日 20時04分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 パナソニックの「DMP-BV200」は、BDプレーヤーを内蔵したポータブルテレビだ。昨年3月に発売した「DMP-BV100」の後継機という位置づけで、4ダイバーシティアンテナとバッテリーを内蔵。さまざまな場所で地上デジタル放送やBlu-ray Discを楽しめるというコンセプトはそのままに、さまざまな面でブラッシュアップを図っている。

 なお、ラインアップにはBDを内蔵していない下位モデル「DMP-HV100」もあり、どちらも4月下旬から販売している。カラーバリエーションは、DMP

-BV200がシルバーとレッドの2色、DMP-HV100はホワイト、ブラウン、オレンジの3色。今回はDMP-BV200のシルバーを試用したが、ブラックのみだった従来機とは見た目の印象がかなり明るくなった。

photophoto パナソニックのポータブルテレビ兼BDプレーヤー「DMP-BV200」。重量はバッテリー込みで約1.333キログラム

 最大の特長である4アンテナ4チューナーのダイバーシティー方式は、内蔵アンテナの設置位置が変わった。従来は、上部フラップとスタンドを利用して4つのモノポールアンテナを内蔵していたが、今回は本体上部に折りたたみ式のダイポールアンテナを2本、スタンド部に折りたたみ式のモノポールアンテナ2本を設置している。指向性の強いダイポールアンテナと無指向性のモノポールアンテナを組み合わせることで、感度の向上を狙ったわけだ。

 とはいえ、内蔵アンテナにも限界はあるため、12セグの地上デジタル放送を受信しにくい場合は自動的にワンセグへ切り替える。それでも視聴できないときは、外部アンテナ端子を使用する。可搬性は損なわれるものの、付属のケーブルを使用すれば一般的なRFコネクタになるため、良好な電波状態で地上デジタル放送を楽しめる。ちなみに今回の試用環境(マンションの半地下)も電波状況が悪く、DMP-BV200は自動的にワンセグを受信した。

photophotophoto 電子番組表は9局/6時間、5局/4時間、3局/3時間で切換が可能。任意のチャンネルだけを表示する「お好みチャンネル」は「ホーム」と「おでかけ」の2つを設定できるため、例えば自宅と職場を行き来するようなケースにも対応できる

デザインも変更

 外形寸法は、262(幅)×200.5(高さ)×55.1(奥行き)ミリ。液晶パネルのサイズは8.9インチ(従来機)から10.1インチへと一回り大きくなったが、幅が1センチ程度広がっただけで、高さや奥行きはむしろ小さくなっている。また、画面の下から操作パネルが出てくるギミックはユニークだ。デザイン的にも触れるとボタンが光り、暗い場所でも操作できるようになっている。

photophoto 画面下から操作部が出てくる。タッチセンサーを使用した操作ボタンは自照式。触れると青く光るのがカッコいい
photophoto 上部にも操作部がある(左)。付属品の一覧。ACアダプターはそこそこ大きいが、コンセントは選ばないタイプ(右)

 Blu-ray Discドライブは、液晶画面の下にある。BDを出し入れするときは、液晶画面とドライブのふたを開ける必要があり、あまり使い勝手が良いとはいえない。コンパクトな筐体にさまざまな機能を詰め込んでいるので仕方ない部分もあるが、ぜいたくを言えばスロットイン式のドライブになるとありがたい。

photophoto BDドライブにアクセスするときは、画面とドライブのふたを開ける必要がある。メディアはBD/DVDにマルチ対応。DIGAでAVC録画したBD-Rや BD-REのほか、DVD-RAMもカートリッジから取り出せば使用できる。BD再生では、インタラクティブ機能「BD-Live」もサポート

 側面には、インタフェース類が並ぶ。向かって右側にはUSB、ヘッドフォン、HDMI出力、LAN端子、ACアダプター。左側はSDカードスロットと外部アンテナ端子のみだ。HDMI端子などはフルサイズのため、使い勝手は上々。外部アンテナ端子は小型のコネクターになっているが、上記のように変換ケーブルが付属するので問題はないだろう。

photophoto 側面。USB端子には、FAT16/32でフォーマットしたUSB機器を接続可能。MP3やJPEG、DivXのファイルを再生できる。SDカードスロットは、64Gバイトまで使用可能。AVCHD動画やJPEG画像の再生が可能だ。同社製BDレコーダーの番組持ち出し機能で録画したメモリーカードも再生できる
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