まさに“クラスを超えた”スタンダード機、UV2A技術採用の“AQUOS”AE7ネットワーク機能も充実(1/2 ページ)

シャープの“AQUOS”AE7ラインは、従来のスタンダード機とちょっと違う。UV2A技術を採用した最新の液晶パネルを搭載し、映像の品質を大幅に高めながら、ネットワーク機能も充実させている。「クラスを超えた」という言葉がぴったりの液晶テレビに仕上がった。

» 2010年05月26日 10時10分 公開
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 シャープから、昨年登場のLX1ライン、春登場のSE1ラインに続き、UV2A(ユーブイツーエー)技術を採用した新世代の液晶パネルを搭載するAE7ライン(Aシリーズ)が登場した。こう書くだけでは、単なるバリエーション追加に思われてしまうかもしれないが、今までとは少し状況が違う。このAE7ラインは、価格帯的にはスタンダードクラスに位置している。つまり、家電店などで最も数が動く、売れ筋モデルに最新のUV2A搭載パネルが採用されたのである。

photo シャープが4月末に発売した「AE7シリーズ」。52V型、46V型、40V型の3サイズを用意している(写真は40V型)

 もっとも、UV2A搭載パネルがどういったものかを知らなければ、この驚きは共有できないだろう。ここで改めて、UV2Aについて、簡単におさらいしておきたい。

 一般に液晶パネルは、液晶を挟む基板上の電極から電圧をかけて液晶分子を制御、そこを通る光の量をコントロールして映像を表示する。従来は、液晶分子を安定的に制御するため、セルごとに“リブ”や“スリット”と呼ばれる構造物を設けているのだが、構造が複雑になれば開口率は下がる。と同時に、光の漏れや妨げの原因にもなっていた。黒い映像がどことなく明るく見えてしまう“黒浮き”などは、その顕著な例だ。

 ところがUV2A技術は、セルの構造そのものにメスを入れた。製造時に光配向膜へUV光(紫外線)を照射し、液晶分子を一定方向に保持。ガイドを傾かせることで、リブやスリットを設ける必要のない液晶パネルを実現したのだ。これは、従来の常識では考えられなかったこと。液晶分子だけのシンプルな構造となったセルには、光を遮る構造物や光が漏れるすき間がなくなり、従来比20%以上の開口率アップと“黒浮き”のない映像を実現している。単純にいえば、黒がとても黒く、白がとても明るく表示されるようになったのである。

photo UV2A技術と従来タイプの比較。構造がシンプルになっていることがよく分かる

 またUV2A技術は、パネルの応答性という面でも恩恵を与えてくれた。前述のように、液晶分子は電圧を加えることでオンオフが行われるが、従来はリブを起点にドミノ倒しのように外側に反応が広がっていた。しかしUV2A搭載パネルでは全体が一気に反応するため、4ミリ秒という従来モデルに対して約2倍の応答性を確保。コントラストだけでなく、動画にも強い液晶パネルとなっているのだ。

 ここまでの概略的な解説でも、UV2A搭載パネルのハイスペックぶりは理解していただけたと思う。通常、新型パネルの生産には多大な投資が必要となるため、しばらくは上位モデルにだけ使われるが、UV2A搭載パネルは早くもスタンダードクラスに採用された。

 もちろん、スタンダードクラスで新型パネルを使うためには、それなりの仕掛けがある。実はこのAE7は、バックライトがCCFL(冷陰極管)となっているのだ。これまでのUV2A搭載パネルの製品は、必ずLEDバックライトを組み合わせた“LED AQUOS”であり、それがパネルの素性の良さをさらに生かしていた。しかし、CCFL管も過去10年以上にわたって熟成されてきたもの。もちろんコスト的にはLEDより有利であるが、この組み合わせでどれほどの映像を見せてくれるのだろう。とても興味をそそられる。

 実際に映像をチェックして、期待は驚きに変わった。UV2A搭載パネルならでは黒の沈み込みの深さ、動画表示性能は健在。上位モデルと変わらない、ダイナミックな映像を存分に楽しませてくれる。さすがに色合いの自然さや白の明るさに関してはLEDバックライト搭載の上位モデルに譲るが、じっと見つめて比べないと分からないレベルだ。この価格帯の製品としては、圧倒的な映像表現力だと思う。

 また色ノリ、色の濃さに関しても秀逸。以前の液晶テレビなら色褪せた感じになってしまっていた青空などのブルー系も、しっかりと描ききれている。UV2A搭載パネルはもちろんだが、CCFL管の実力も侮りがたい、といった印象だ。

photophoto 背面と側面のインタフェース類。HDMI入力は3系統。ほかに3系統のビデオ入力やパソコン用のアナログRGB端子を備えている。ビデオ入力にD5端子が2系統用意されているのもありがたい
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