フラグシップモデルの「RD-X10」では、エクステリアにもぜいたくな部材がふんだんに使用されている。例えばフロントパネルには、欧州の高級車でインテリアに使われるエンジェル・デメル社製のアルミパネルを採用。天板には、スチールと大型ステンレス板を組み合わせた異種金属結合による制振処理を施した。これは、同社の高級DVDプレーヤー「SD-9500」と同じ手法だ。
インシュレーターには、制振効果が高く、固有音が少ない特殊な樹脂を採用した。リアパネルはステンレス製で、非熱処理のステンレスビスを使用。電源ケーブルにはIEC型のコネクターを持つ7A極太ケーブルをおごった。
特徴的なのは、インタフェース類だ。リアパネルにはHDMI出力端子が2つ用意されているが、一方は「音声専用」。もちろんメインHDMI端子では音声と映像を1本で出力できるが、サブ出力端子は映像を出さない音声専用(正確には黒い画面を出す)とすることでHDMI伝送における音質劣化を抑える仕組み。「pureモードをオンにすると、サブ出力端子は伝送クロックを1080i相当に制限してAVアンプ側でのノイズ増加を抑える」。
他社製品でも2系統のHDMI出力を持つ製品が増えているが、その多くは映像/音声を分けての出力と2系統同時出力の切替が可能だ。しかし東芝は、あえて片方を音声専用とすることで差別化を図ったという。プロジェクターとテレビを常時接続したい人には適さないが、AVアンプとディスプレイの組み合わせには便利だ。
ユニークなのが、CELL REGZA「55X2」「55XE2」「46XE2」とHDMI接続した場合に限り、REGZAで録画した番組をHDMIケーブル1本でRD-X10にダビングできるというもの。HDMI 1.4に含まれるHEC(HDMI Ethernet Channel)を利用して、LANケーブル接続と同じことを行う。
このほかにも、高品位オーディオパーツの採用や、レコーダーでは唯一となるアナログ7.1チャンネル出力など、さまざまなぜいたく仕様が盛り込まれたRD-X10。繰り返しになるが、リモコンコードが増えたので5台までなら同時に利用できる。
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