ITmedia NEWS >

「音展」の歩き方、2010年版

» 2010年11月16日 20時32分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 今年も日本オーディオ協会主催「オーディオ&ホームシアター展 in AKIBA2010」(通称:音展)の季節がやってきた。昨年より日程を少し後ろにずらし、11月21日(日)から3日間のスケジュールで開催される。最終日の23日は祝日(勤労感謝の日)のため、3日間のうち2日間が休日。ゆっくりと音に親しむ良いチャンスになるはずだ。

昨年の様子。今年は21日の日曜日スタートとなる

 音展は、展示と試聴の両方を重視したイベントだ。メイン会場は、昨年と同じくJR秋葉原駅近くの「秋葉原UDXビル」と、JRの線路を挟んでちょうど反対側に位置する「富士ソフトアキバプラザ」。秋葉原UDXビルでは、2階のイベントスペース「アキバ・スクエア」に各社の展示ブースを集めるほか、4階の「UDXマルチスペース」「UDXシアター」でも生録イベントなどが行われる。また富士ソフトビル5〜7階の「アキバプラザ」には、各社の視聴室が設けられる予定だ。

3Dプロジェクターを体験

シャープが展示する3D対応のDLPプロジェクター

 音展では、各社の最新機器を体験できる。例えばシャープは、10月にドイツで開催されたコンシューマーエレクトロニクスショー「IFA 2010」で公開した3D対応のDLPプロジェクターを日本初公開。アキバ・スクエア内で最大規模の展示ブースに「3Dシアター」を設ける。

 シアター内では、スチュワートのマリブ「SN-110HMAL」(110インチ)や5.1ch構成の「AQUOSオーディオ」欧州モデル「AR630」(国内販売は未定)を組み合わせ、ワーナーの新作Blu-ray 3Dなどのコンテンツを上映する予定だ。また、その横には60インチの「AQUOS クアトロン 3D」を使用したシアターも用意する。

ソニーの「VPL-VW90ES」

 ソニーは、例年通り2カ所の試聴ルームを設けて最新オーディオ機器や3D対応ビジュアル機器を展示。「オーディオルーム」では新製品ESスピーカーの試聴、もう1つの「シアタールーム」では、最新AVアンプ「TA-DA5600ES」やBlu-ray Discプレーヤー「BDP-S5000ES」、そして3D対応のSXRDプロジェクター「VPL-VW90ES」による3D上映も行う。AV評論家を招いた講演会も多数予定されているため(要聴講券、無料)、お目当ての講演があれば事前に整理券をゲットしておきたい。詳細はソニーの告知ページを参照してほしい。

 パイオニアは、富士ソフトアキバプラザ6階に試聴室を設け、AVアンプ「SC-LX83」やスピーカー「S-1EX」を用いた「ハイエンドシアター試聴」、および同社の最高峰ブランド「TAD」(Technical Audio Devices)製品の試聴会を予定している。同じ会場で1時間ごとに試聴会を行うため、こちらも事前にチェックしておくことをオススメしたい。

 本格的なホームシアターを目指している人は、リフォーム会社とのコラボレーション展示にも注目。例えばシャープは大和ハウスリフォームと協力し、シアター内の壁やフロアー素材に同社製品を採用。また、ブースの一角に「リフォーム相談コーナー」を設ける予定だ。またパイオニアでは、「ACCO」の展示で三井リモデリングとコラボレーション。すっきりとインテリアになじむオーディオ機器の新スタイルを体験できる。いずれも会場はUDX 2階の「アキバ・スクエア」だ。

協賛イベントも都内各地で

 期間中、秋葉原の専門店などが協賛してさまざまなイベントが催されるのも音展の魅力だ。またメーカーの中にも、別会場を用意して試聴会などを催すケースがある。例えばビクターは、音展協賛イベントとして、ウッドコーンスピーカーを採用したプレミアムオーディオ「EX-A250」の試聴会を東京・丸の内の「JVCケンウッド丸の内ショールーム」で開催する(最寄り駅はJR有楽町)。開発担当者も登壇する予定で、ファンにとっては技術解説もあわせて聞くことができる貴重な機会になるだろう。試聴会は音展期間中の午後に2回ずつを予定。入場料は無料だ(予約制ではない)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.