ソニーは12月1日、液晶ディスプレイの高速応答を可能にする新しい液晶配向技術「Hybrid FPA(Field-induced photo-reactive alignment)」を開発したと発表。試作機では3ミリ秒以下の高速応答を実現したという。この技術を応用すれば、3D動画などハイフレームレートを必要とする映像表示で画質の向上が期待できるとしている。
Hybrid FPAは、同社の既存技術「FPA」を発展させたもの。FPAではパネル製造工程において、液晶分子に傾き(プレチルト)を付与する際に、電圧を印加しながらUV光を照射して配向膜にプレチルトを保持する技術だが、Hybrid FPAでは片側の基板の配向膜のみにプレチルトを保持させるよう改良した。これにより電圧オフ時の液晶応答速度を大幅に向上でき、高コントラストを実現したという。
さらに、液晶パネル製造時、あるいは長期間使用時の品質安定性、製造工程・処理時間の短縮による生産性向上も期待できるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR