部品点数はシールを除くと25点で、それほど多くはない。細かいパーツも少ないので、けっこう短時間で作れそうに見える。なお、このメッキ版は限定品のため、パーツごとの販売は不可となっている。誤ってパーツを紛失したり破損したりした場合、取り返しがつかないので十分に注意しよう。ワタクシの場合、このことがプレッシャーとなって、パーツをゲート(パーツと枠をつないでいる部分)からニッパーで切り離す操作がどうしても慎重になり、製作時間が長びいてしまった。
作成の手順は、まず本体から組み立てる。説明書には、本体を構成する6面のパーツはとくにゲートをきれいに切り取り、表面を平らに削るように書いてある。ちょっと面倒だが、カッターナイフで丁寧に処理して貼り付けていく。作成していると本体部分の凹凸がよく分かっておもしろい。異常が発生したことで話題となったA〜Dの4つのスラスター(推進装置)もリアルに再現されている。
本体ができあがったら、次は太陽電池パドルの取り付けだ。羽を広げたような巨大なパドルは「はやぶさ」のデザインの特長でもあり、作り始めてすぐに核心部分に触れたような気分になった。パドルは大きい部品でゲートの切り残しも目立つので、これまた丁寧に削っていく。
次はアンテナの組み立てだ。実はこのとき、パラボラアンテナの放射器を支える3本の細い棒状のパーツの内、1本を誤って折ってしまった。なんとか接着剤でつないで取り繕ったが、これから作る人は折れやすいので十分に気を付けていただきたい。
お椀のような大きなパラボラアンテナを取り付けると、ほぼ外観ができあがった気分になるが、まだ細かいパーツが色々と残っている。全部と後部にある姿勢制御用の小さなスラスターは全部で12個。これをすべて取り付けたあと、最後にサンプル採集装置を付ける。細い管状のパーツを指でつまんでみたら、「おお、これがあの砂を採集する装置か!」とちょっと感慨深いものがあった。
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