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自分へのご褒美に、1万円前後で買えるオーバーヘッド型ヘッドフォンを一気レビュープレゼントにも(2/8 ページ)

» 2010年12月23日 00時16分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]
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スタジオモニターの血統、AKG「Q460」

 スタジオ用のモニターヘッドフォンでは絶大な人気を誇るAKGから、高名なプロデューサーであるクインシー・ジョーンズとのコラボレート・モデルが3製品登場した。そのうちオンイヤータイプのコンパクト・ヘッドフォンが、「Q460」である。

AKG「Q460」

 ベースとなっているのはAKG MINIシリーズのトップエンド「K450」。こちらにクインシー・ジョーンズ・モデル専用となるカスタマイズがいくつか加えられている。カラーバリエーションは、ホワイト、ブラックのほか同シリーズのイメージカラーであるグリーンの合計3色が用意されている。

ユーザビリティー

 オンイヤータイプだけに、収納性は抜群。スピーカー部が回転しフラットな状態になってくれることから、ブリーフケースなどにもかさばらず収納できる。スピーカー部は比較的小さめで、当然ながら耳に押しつけられる形式となっているが、合革製のイヤーパッドは全体が柔らかく表皮の感触も良いため、装着時の不快感はあまりない。押さえつけの圧力も、この手のタイプとしてはやや控えめに感じる。フランジがセミオープンタイプなので多少の音漏れはあるが、柔らかめのイヤーパッドが耳との隙間をうまくふさいでくれるため、大々的に聞こえるほどでもない。少し控えめの音量にすれば、屋外でも充分活用できるだろう。


サウンドの特長

 コンパクトタイプということもあってか、ヴォーカルやギターなどのメイン楽器にフォーカスを当てたサウンド傾向。男性ヴォーカル、女性ヴォーカル共に距離感が近く、存在の確かな歌声を楽しませてくれる。高域のノビはそれほど欲張っていないものの、中域がしっかり丁寧に再生されていることからそれほど気にはならない。同じく低域もあまりボトムラインまで伸ばしていないが、量感はしっかり確保されているので迫力は充分。その恩恵もあってか、グルーブ感の高いノリの良い音楽が楽しめる。大編成のオーケストラなどは多少苦手とする嫌いはあるが、ロックからヒップホップまで現代音楽系はほぼ全般を巧みにフォローする。

音質評価項目  
解像度 (粗い−−○−−きめ細かい)
帯域幅 (ナロー○−−−−ワイド)
帯域バランス (低域重視−○−−−フラット)
音色傾向 (ウォーム○−−−−クール)

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