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飛び出すズームマイクのICレコーダー、“Xacti”「ICR-PS511RM」

» 2011年01月14日 15時39分 公開
[ITmedia]
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 三洋電機は、ICレコーダーの新製品“Xacti”「ICR-PS511RM」を1月26日に発売する。昨年から“Xacti”(ザクティ)ブランドになった三洋ICレコーダーのミドルクラス。価格はオープンプライスだが、店頭では1万5000円前後になる見込みだ。

“Xacti”「ICR-PS511RM」。写真右は従来機種「ICR-PS502RM」(奥)との比較。画面が大きくなったほか、基板レイアウトの変更によって操作ボタンも中央に配置できたという

 本体上部にステレオとズームのマイクを搭載。中央のズームマイクを指で押し出すと、集音特性もステレオからズームに切り替わるという分かりやすい機構を備えた。ズームマイクがポップアップすることで底面のキャンセル穴が拡大するため、より高い指向特性が得られるという。

指でマイクを押し出すと、ステレオからズームに切り替わる。あらかじめ設定しておけば、「録音シーンセレクト」も連動可能

 可動するマイクは、シチュエーションに応じた設定を呼び出す「録音シーンセレクト」とも連動が可能だ。あらかじめステレオとズームのマイクポジションにそれぞれ録音シーンを登録しておけば、マイクポジションの切替で、設定したシーンに自動的に切り替わる。例えば、前方正面の集音性にすぐれたズームマイクに「会議・講義」、また周囲の音をバランス良く集めるステレオマイクは「音楽」など、利用シーンによる使い分けが容易になる。

 本体サイズは、39.9(幅)×108.3(長さ)×14.1(厚さ)ミリと、従来モデルの「ICR-PS502RM」に比べて少し大きくなったが、操作性に配慮して方向キーなどの操作ボタンを本体中央に大きく配置したほか、新たに2つのファンクションキー(F1、F2)を備えている。

 ファンクションキーは、状況に合わせて役割が変わるというもので、「そのときに使える機能が割り当てられ、ユーザーは画面表示で確認できる」(同社)。メニューも携帯電話に近いイメージとなり、直感的に操作できるという。

背面のスライドスイッチでUSB端子が出てくる

 背面のスイッチをスライドさせると、底面からUSB端子が出てくるギミックは従来機種と同じ。PCに接続して録音ファイルのコピーが簡単に行えるほか、USB経由の充電も可能になっている。電源は単四形エネループ1本が付属。満充電時でMP3ステレオ録音時で約17時間、再生時で約18時間の連続使用が可能だ。

バッテリーは単四形エネループ1本(付属)。側面にmicroSDカードスロットを搭載

 録音フォーマットは、リニアPCM(WAV、最高1536kbps)とMP3(最高320kbps)で7モードを用意。モノラルMP3(32kbps)から48kHz/16bitの1536kbpsリニアPCMまで幅広く、用途によって選択できる。録音入力レベルを周波数帯域ごとに調整できる「録音イコライザー」や過大な入力を抑制する「録音ピークリミッター」なども備えた。

 再生時には、人の声を聞き撮りやすくする「クリアボイス再生」や語学学習に便利な「A-Bリピート」、聞き逃したときに少し戻って聞き直せる「センテンス再生」(1〜5秒で設定可能)などを利用可能。頻繁に録音する人には、カレンダー表示などで録音ファイルを探し出せる検索機能も便利だ。

音楽プレーヤー機能ではMP3やWMAの音楽ファイルを再生可能(左)。頻繁に録音する人に便利なカレンダー表示。録音した日にマークが付いているため、目的のファイルを容易に探し出すことができる(右)

 ストレージとしては、本体に4Gバイトのメモリを内蔵するほか、microSDカードスロットも装備。microSDHCにも対応しているため、より長時間の録音にも対応できる。また、従来機のユーザーから要望が多かったという“メモリ間のファイルコピー”を新たにサポート。録音ファイルの分割や結合など、本体だけである程度の編集作業も行える。

ファイル結合は、同じ録音モード同士なら可能。結合後は前のファイル名になる

 このほか、初心者向けに音声で機能を紹介する「音声ガイドDX&なるほどヘルプ表示」も強化。従来の2倍の音声ファイルを収録したほか、「従来はある機能を選択・決定しなければ読み上げなかったところを、今回からメニュー項目にカーソルが合うとすぐに読み上げるようになった」(同社)。音声ガイドを使えば、画面を見なくても音声だけでほとんどの操作が行えるという。

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