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ファイナル、金属削りだし高級イヤフォンをフルモデルチェンジ開発コードは「kinoko」

» 2011年04月13日 13時41分 公開
[ITmedia]
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 ファイナルオーディオデザインは4月13日、金属削りだしの高級イヤフォン3種を発表した。2009年に発売した「DC-1601シリーズ」の後継となるフラグシップモデル。今回もクロム銅、ステンレス、真ちゅうという3種類の金属削りだしハウジングを使用している。価格はオープンプライスで、4月22日に発売する予定だ。

左からクロム銅の「Piano Forte X-CC」、ステンレスの「Piano Forte IX」、真ちゅうの「Piano Forte VII」

品名 型番 素材 市場想定価格 発売時期
Piano Forte X-CC FI-DC1602SC-C クロム銅 22万円前後 4月22日
Piano Forte IX FI-DC1602SS ステンレス 9万8000円前後 4月22日
Piano Forte VII FI-DC1602SB 真ちゅう 7万8000円前後 4月22日

 加工が困難な金属を切削加工してハウジングに使用する同社の代表的なイヤフォン。ゴムなどのダンピング材は用いず、ダイナミック型ドライバーユニットをハウジングが直接保持することで振動板の反作用を受け止め、不要な共振を抑える。「筐体に使用する金属素材の違いによって、それぞれに異なる音質が特長」(同社)。

 従来製品と大きく異なるのは、円すい状にはりだしたハウジングのデザインだ。これは、ホーンスピーカーの理論を応用して筺体内の空気の流れを最適化したため。「プレッシャーリングや空気圧調整孔で振動板前後の空気圧を最適化する従来の技術に加え、筺体内の空気の流れを最適化する円錐形状を採用した。ライブや演奏会場の雰囲気をダイレクトに伝える」(同社)という。

 なお、同社では今後、ダイナミック型のイヤフォン製品を「Piano Forte」(ピアノフォルテ)ブランドで訴求する構え。FI-DC1602シリーズにも型番のほかに「Piano Forte X-CC」(クロム銅)、「Piano Forte IX」(ステンレス)、「Piano Forte VII」(真ちゅう)という名称が与えられた。


 そのほかの仕様は3製品共通。音圧感度は108dB、インピーダンスは16オームとなっている。本体重量は約38グラムで、コード長は1.4メートル。音質への影響を考慮してコードは取り外し不可としているが、断線に限って購入から3年間の保証が受けられる(そのほかは1年間)。

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