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東芝、基本性能を大幅に向上させた“レグザブルーレイ”新機能いろいろ

» 2011年04月20日 23時21分 公開
[ITmedia]

 東芝は4月20日、“レグザブルーレイ”から録画機能などの基本性能を大幅に向上させたBlu-ray Discレコーダーの新製品として「BD-BZ810」「BD-BZ710」「BD-BR610」の3モデルを発表した。5月下旬より順次発売する。価格はオープンプライスで、店頭ではBD-BZ810が11万5000円前後、BD-BZ710は10万円前後、BD-BR610が8万円前後となる見込みだ。

左から「BD-BZ810」「BD-BZ710」「BD-BR610」

 内蔵HDDは、BD-BZ810が1TバイトでBD-BZ710およびBD-BR610が500Gバイト。BD-BZ810およびBD-BZ710は、地上/BS/110度CSデジタルチューナーを2基搭載して「W録」に対応した。またMPEG-4 AVCトランスコーダーによる2番組同時に最大10倍の長時間録画が可能になっている。自動チャプター機能「マジックチャプター」も2番組同時に利用できる。一方、シングルチューナーのBD-BR610は、「スカパー!HD」と内蔵チューナーの同時録画が可能だ。

 USB接続によるHDDの増設はレグザブルーレイの特長だが、新製品では1台あたり4Tバイトの容量までサポートするようになった(従来は2Tバイトまで)。同時に複数のHDDを接続することはできないが、最大8台まで外付けHDDを登録することが可能だ。


 通常のDRモードで録画した番組をダビング時やHDD内でAVC形式の長時間モードに変換するトランスコードは、最大15倍まで対応。変換速度も従来は最高2倍だったが、本製品では最高3倍にまで向上したという。さらにBDメディアからのムーブバックも可能になった。

 マルチタスク性も向上。W録画中でもBlu-ray Discの再生ができるほか、Blu-ray Discへの高速コピー中でも録画タイトルの再生が可能になった。RD-BR610の場合は、内蔵チューナーの録画番組とスカパー!HD録画のW録中にBlu-ray Discの再生が行える。

 同社液晶テレビ“REGZA”で、録画した番組をLANやイーサネットに対応したハイスピードHDMIケーブルを使ってダビングし、Blu-ray DiscやDVDにダビングできる「レグザリンク・ダビング」には、新たに「ぴったりダビング」機能が追加された。ダビング時にディスク容量が足りない場合、自動で計算して適切な記録レートに変換する。

REGZAから「ぴったりダビング」

 同社製レコーダーとしては始めてAVCHDカメラの映像取り込みにも対応している。AVCHDカメラを本体前面のUSB端子に接続するとが「取込ナビ」が自動的に起動し、画面からカメラやディスクのデータを取り込むことができる。取込ナビは撮影したビデオカメラの映像がサムネイルで一覧表示されるので、必要な映像を選んでハードディスクに取り込むことが可能だ。

 対応メディアは市販のBlu-ray DiscやBlu-ray 3D、DVD/CDの再生およびBD-R/R DL、BD-RE/RE DL、DVD-R/R DL、DVD-RWへの記録および再生に対応。DVDディスクにフルハイビジョン映像を記録できる「AVCREC」を搭載しており、AVC録画した番組だけではなく、DR録画した番組についてもDVDへ記録が可能だ。

 いずれもHDMI出力は1系統で、そのほかD1-4映像出力×1、映像出力×1、S1映像出力×1、デジタル光音声出力×1、2chアナログ音声出力×1などを備える。

3モデルの背面パネル。左から「BD-BZ810」「BD-BZ710」「BD-BR610」

 本体サイズは、BD-BZ810およびBD-BZ710が430(幅)×80(高さ)×335(奥行き)ミリで重量はBD-BZ810が4.8キロ、D-BZ710が4.7キロ。D-BR610のサイズは430(幅)×80(高さ)×333(奥行き)ミリで重量は4.5キロ。3モデルともにワイヤレスリモコン、シンプルリモコン、同軸ケーブル、映像・音声接続コード、B-CASカードなどが付属する。

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