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BDソフトの上半期売り上げは前年比31.6%増、オリコン調べ

» 2011年07月22日 15時21分 公開
[ITmedia]
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 オリコンは7月22日、「2011年上半期映像ソフトマーケットレポート」を発表した。それによるとBlu-ray Discソフトの売り上げが、前年と比べ31.6%増加しているという。

 まず映像ソフト市場全体では、市場規模が1346.4億円と前年同期比で93.7%に減少したことが分かった。しかし、各メディア単体でみると、DVDソフトの市場規模が1046.9億円と前年と比べ86.5%に減少しているのに対し、Blu-ray Discソフトは299.5億円と前年同期比で131.6%へと増加している。

「2011年上半期映像ソフト市場全体売上」出典:オリコン

 「DVDソフトは、『音楽DVD』が2003年の調査開始以来最高の半期売り上げを記録したことにくわえ、『海外ドラマDVD』も好調だったが、特に前年度上半期に市場を席巻した映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』やアニメ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版破〜』ほどのヒット作が登場しなかったことで、前年と比べ大幅な売り上げ減となったようだ。Blu-ray Discソフトも、DVDソフトと同様に前述した作品ほどのヒット作はなかったが、市場全体が拡大傾向にあるだけに前年と比べて売り上げが大幅に増加、2010年下半期実績325.2億円にはおよばなかったものの、上半期の実績としては調査開始以来の最高値となった」(同社)。

「2011年ジャンル別セールス(DVD/BD 別)」

 Blu-ray Discソフトの各ジャンル別セールスを見ると、洋画をのぞいたすべてのジャンルが増加傾向にあり、構成比はまだ少ないものの、特に「海外ドラマ」(前年同期比:413.2%)および「国内ドラマ」(前年同期比:408.8%)が大幅に売り上げ金額を伸ばした。くわえて、「邦楽」(前年同期比:393.7%)や「邦画」(前年同期比:242.9%)なども大きな伸びを見せている。

 構成比では、「売上枚数」「売上金額」ともにアニメと洋画が順に1位と2位を占めた。しかし、枚数と金額の構成比に大きく差が発生しており、売上枚数ではアニメ(43.1%)と洋画(39.2%)はわずかな差だが、売上金額でみるとアニメが57.2%なのに対し、洋画は21.8%と大きく差が開いている。同社は「『売上枚数』と『売上金額』の大きな差は、『洋画』ジャンルの平均単価の低さによるものと考えられる。また洋画ジャンルにおけるBlu-ray Discソフトの平均価格は、以前は4907円だったのに対し、現在は3761円と大幅に減少しており、低価格化が一層進んでいるようだ」とコメントしている。

 本レポートの集計期間は、2010年12月27日〜2011年6月26日。

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