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サイズと外見に騙されるな! 本格オーディオの実力を持つオラソニック「TW-D7OPT」野村ケンジの「ぶらんにゅ〜AV Review」(1/2 ページ)

» 2011年08月25日 22時02分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]
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 ヘッドフォンからテレビ、ホームシアターまで、さまざまなジャンルの数多あるAV系新製品のなかから注目の新製品をピックアップし、いち早いレビューをお送りしていく「野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review」。今回はOlasonic(オラソニック)の薄型テレビ用小型スピーカー、「TW-D7OPT」をレビューしよう。

薄型テレビ用のOlasonic「TW-D7OPT」。本体カラーは「ノーブルブラック」だ

 Olasonic「TW-D7OPT」は、薄型テレビ用としてリリースされた小型スピーカーシステムだ。もともとOlasonicは、PC用のUSBスピーカーとして卵形デザインのユニークなスピーカー「TW-S7」をデビューさせ、その後ソニー・ウォークマン用ドックがセットとなった「TW-D7WM」を追加。今回の「TW-D7OPT」はシリーズ第3弾のモデルとなる。

 TW-D7OPT最大の特長は、なんといってもそのユニークな卵形デザインのスピーカーユニットだ。「TW-S7」より受け継ぐ、いやOlasonicのアイデンティティーそのものといっていいこのデザインは、決して奇をてらっているわけではなく、音響的なメリットに基づいて生み出されたもの。角や平面のない円形のエンクロージャー(スピーカーボックス)は、一般的な四角いタイプに比べて剛性が高いうえ、平行面があることで発生してしまう共振や定在波も防止できるからだ。

スピーカーユニットは、直径60ミリのフルレンジタイプ。背面にパッシブラジエーターを搭載

 その内部に納められるスピーカーユニットは、直径60ミリのフルレンジタイプ。とはいえ本体の後ろ側には、同じ直径60ミリのパッシブラジエーターを採用しており、幅広い再生帯域を確保するとともに、あえてバスレフ形式を再生せず、質感の高い低域を追求するという、音質に関するこだわりもうかがえる。

 さらに「TW-D7OPT」では、大容量キャパシターを活用した「スーパーチャージドドライブシステム(SCDS)」という回路を採用している。こちらは出力の小さい時はキャパシターに充電、出力が大きなところではその蓄えたパワーを取り出すことで連続して大きな出力を可能とするもの。これにより、10ワット+10ワットの最大出力を確保しながらも、3.5ワットという低消費電力を実現したという。

 本体ユニットは、薄型テレビとの接続用の光デジタル端子のほか、オーディオ機器やポータブルプレーヤー用のアナログ・ステレオミニ端子も用意されている。リモコンや本体の入力切替によって、2系統のソースを楽しむことができる。

本体ユニットの背面に光デジタル音声入力やステレオミニジャックを装備

意外? 薄型テレビにちょうどいいサイズ

 セットアップはいたって簡単。薄型テレビの補記にスピーカーを置き、本体とテレビにある光デジタル出力を接続するだけだ。操作系もいたって分かりやすい。ソース切り替え、音量調整、バスブーストと、機能面がとてもシンプルにまとめられていることもあって、とくに迷うことはなかった。

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