ITmedia NEWS >

ヤマハらしい“モニターサウンド”、カナル型イヤフォン「EPH-100」野村ケンジの「ぶらんにゅ〜AV Review」(1/2 ページ)

» 2011年08月29日 12時09分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]

 ヘッドフォンからテレビ、ホームシアターまで、さまざまなジャンルの数多あるAV系新製品のなかから注目の新製品をピックアップし、いち早いレビューをお送りしていく「野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review」。今回はヤマハ直販サイト「Yダイレクト」での販売がスタートしたカナル型イヤフォン「EPH-100」をレビューしよう。

 何を隠そう、ヤマハはこれまでオーバーヘッド型ヘッドフォンはいくつかラインアップしてきたものの、カナル型イヤフォンはこれが同社初となる(海外ではいくつかの製品が発売されている様子)。しかもラインアップはこの1モデルのみ。販売も直販サイト「Yダイレクト」だけで取り扱うという、一風変わった展開方法をとる。

ヤマハのカナル型イヤフォン「EPH-100」。直販価格は1万4800円

 製品コンセプトも、かなりユニークだ。近年のカナル型イヤフォンは、振動板を大型化する傾向にあるが、「EPH-100」では逆に、直径6ミリという今ではあまり類を見ない小口径のダイナミック型ドライバーユニットをチョイス。なるべく耳穴の奥に配置することで、外耳道内の不要な反射を抑制し、よりダイレクト感の高いサウンドを獲得しているという。一方でイヤーピースも、2つの山を持つ独特なデザインを採用、気密性と遮音性を向上させている。

 ハウジング部は音質面も考慮されているのだろう、アルミニウムの削りだし素材を使用。ボディカラーはシルバーのみとなっている。

製品パッケージ(左)と付属のイヤーピース(右)

装着感は上々、ケーブルの取り回しも良好

 直径6ミリというドライバー径が功を奏してか、本体はとても小さく、そして軽い。個性的なスタイルを持つイヤーピースのフィット感の高さともあいまって、装着感はなかなか良好だ。いっぽうでアルミ削りだし筐体は、凹凸加工が施されていたり、外側(耳に装着するドライバー側とは反対)に軽くくぼみが設けられていたりなど、なかなか凝ったデザインが施されており、軽量モデルにありがちなチープさはいっさい感じない。なかなかうまい仕上げだと思う。

 本体ケーブルは約1.2メートルで、滑りの良いシースを採用するとともに、プラグ部をワンタッチで固定できる「スマートケーブルホルダー」を備えることで、ケーブルの絡まりを抑制している。これが結構効果的で、収納時のケーブルの絡みがまったくといっていいほどなくなった。これはいい。

「スマートケーブルホルダー」(左)。SSからLLまで5タイプのイヤーピースなど付属品はとても充実している(右)

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.