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やっぱワイヤレスはいい! お手軽シアターの必需品、ソニー「MDR-DS7500」野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review(1/2 ページ)

» 2011年11月17日 20時02分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]

 ヘッドフォンからテレビ、ホームシアターまで、さまざまなジャンルの数多あるAV系新製品のなかから注目の新製品をピックアップし、いち早いレビューをお送りしていく「野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review」。今回はソニーのデジタルサラウンドヘッドフォン「MDR-DS7500」のレビューをお届けしよう。

ソニーのサラウンドヘッドフォン最新モデルMDR-DS7500」

高さ方向の音場表現も可能なサラウンド

 ソニーは以前からホームシアター向けのサラウンドヘッドフォンをラインアップしてきたが、その最新モデルである「MDR-DS7500」は、DSPをデュアルで搭載し、Dolby Prologic IIzに対応。さらに3Dバージョンへと進化した「3D VPT(Virtualphones Technology)」により、先代の水平配置の7.1ch音場だけでなく、高さ方向や奥行き方向の音場表現も実現した意欲作となっている。

 3D映像時代ならではのインテリジェントさを持ち合わせるMDR-DS7500だが、ただ単に最新フォーマットに対応するだけでなく、バーチャルサラウンドの表現にもひと工夫凝らしているのが特長ともなっている。例えば「シネマモード」は、SPE(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)に協力を仰ぎ、音質で定評のある映画製作用ダビングシアターの測定データを解析。理想的な映画館の音場を再現している。

 また、SCE(ソニー・コンピュータエンタテインメント)のサウンドデザイナーが監修を務めた「ゲームモード」や、ステレオ環境下で人の声を聞き取りやすくする「ボイスモード」など、ソニーならではの“本物”サラウンドと、現実的な使い心地の良さを重視したモードが並んで用意されているのはありがたい。このあたりは、前モデル「MDR-DS7100」のノウハウが生かされた部分だろう。

 ちなみにヘッドフォン本体のスペックは、直径50ミリのダイナミック型ドライバーを採用、5〜25kHzという(数値的には)低域側に幅広い再生周波数帯域を示している。また動作時間に関しては、約3時間のフル充電で約18時間、約30分の急速充電で約3時間の連続使用が可能になっているという。

HDMIセレクターにもなるプロセッサーユニット

 使い勝手に関しては、かなり感心されられたというのが本当のところだ。

 MDR-DS7500は、ワイヤレスヘッドフォンとプロセッサーユニットによるツーピース構成となっているが、このうちプロセッサーユニットは3系統のHDMIを用意しているため、HDMIセレクターとしても便利に使える。もちろん3DパススルーやARC(オーディオリターンチャンネル)にも対応している。

3系統のHDMI端子入力と光デジタル音声入力、ステレオピンジャックを装備。設置面積は、252(幅)×36(高さ)×159(奥行き)ミリ

 またテレビなどへの出力は、使用時に映像のみ、未使用時に映像+音声と自動的に切り替えてくれるため、なかなか便利だ。しかも、ヘッドフォンを頭に装着するとオン、外すと自動的にオフになる(設定が用意されている)ので、ワイヤレスヘッドフォンに慣れていないユーザーであっても違和感がないどころか、最初からうまく使いこなすことができるだろう。

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