ITmedia NEWS >

一生遊んで暮らせる? 「3億円」の遊び方橘十徳の「自腹ですが何か?」(1/2 ページ)

» 2011年11月29日 15時58分 公開
[橘十徳,ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 昔からオモチャのお金といえば「子ども銀行券」などが売られていたが、今回紹介するバンダイの「3億円」はそれらとはひと味違う。紙幣ではなく札束をひとかたまりのブロックとして作った1/6スケールのオモチャなのだ。

「3億円」(c)BANDAI/PLEX 2011

 最初に見たときは正直、「なんじゃこりゃ」と思ったが、なぜか気になる。目が引き寄せられる。それほどまでにカネの力とは恐ろしい。まあカネとは言っても本当の札束よりもはるかに小さく、紙幣っぽい印刷がなければただのブロックでしかないのだが、おなじみの福沢諭吉の顔を見ると、なんとなくドキドキしてしまうから不思議だ。

 3億円といえば、恒例の「年末ジャンボ宝くじ」の1等・前後賞合わせた金額であり、あの「3億円事件」の被害額でもある。まあケタが多すぎてワタクシのような庶民からはピンと来ないが、とにかく目の前にしたら、たまげるほどの金額だ。現実には縁のない大金ではあるものの、ミニチュアとしてなら身近に置いておける。そんな、憧れのスーパーカーや戦闘機のプラモデルを買うノリで、ちょっと買ってみることにした。

 なんせ3億円なのに希望小売価格が2100円、実売価格は1000円台と実に安い。まあフィギュアみたいに複雑な形状をしているわけではなく、いたってシンプルな造形なので当たり前かもしれないが、この金額なら試しに買ってみようかという気になる。というわけで、通販サイト「ヨドバシ・ドット・コム」が税・送料込み1470円と安かったので、ここで買うことにした。

アタッシュケースに30個の札束ブロックがぎっしり

 到着するまで、いったいどんなパッケージなのかいろいろ想像していたが、実物は大黒さまの絵がデカデカと描かれた派手なパッケージだった。商品名の「3億円」の上に「当選祈願」なんてサブタイトルが付いていて、その横には的を射た矢のイラストもワンポイントで入っており、宝くじを意識したデザインとなっている。

大黒さまの絵が描かれたパッケージ。パッケージ裏では遊び方などを紹介している

 パッケージの裏には「宝くじ、買ったついでに3億円。」「夢を持て。『俺もいつかは億稼ぐ…』」という川柳が載っている。また、宝くじを飾るための重しに使って毎日両手を合わせて願掛けをしたり、好きなところにディスプレイをしたりといった使用方法も簡単に書いてある。

 札束のブロックは1束が1千万円分で、全部で30個入っており、これらすべてをミニアタッシュケースに収納できる。ブロックの表面にはもちろん福沢諭吉の顔。ミニサイズとはいうものの、ケースを開けると1万円札がズラリと並んでいる光景は圧巻だ。

1/6スケールのアタッシュケース。パチン錠はただの飾りで、ロック機構はない

開けると札束ブロックがぎっしり。おなじみの顔が印刷されている

 ブロックのサイドには細かく横線の凹凸が入っていて、札束っぽい見ためとなっている。札束は実寸で22(幅)×13(奥行き)×17(高さ)ミリ、アタッシュケースの大きさは85(幅)×69(奥行き)×39(高さ)ミリ。ブロックは樹脂製ということで1個1個は軽く感じるが、全部をアタッシュケースに入れて手の平に乗せると、ちょっとズッシリと感じる。実際に重さを測ってみたら、アタッシュケース込みで約235グラムだった。

重さはケース込みで約235グラム

 ちなみにミニアタッシュケースの開け閉めにはロックなどの機構があるわけではなく、「パチン錠」と呼ばれる留め具の部分は飾りでしかないので、細部のリアルさを期待するとガッカリするだろう。アタッシュケースの質感も少し安っぽい感じだ。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.