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ビクター、ウッドコーンオーディオの新フラグシップ「EX-A300」

» 2012年02月03日 14時41分 公開
[ITmedia]

 JVCケンウッドは2月3日、ビクターブランドからウッドコーンオーディオシステムの新製品「EX-A300」を発表した。2010年発売の最上位モデル「EX-A250」の後継機。ビクターダイレクト限定商品として2月上旬に発売する。直販価格は22万9800円。

「EX-A300」。各ユニットは単体でも販売する

 DVDオーディオ/ビデオプレーヤーの「XV-A300」、インテグレーテッドアンプ「RX-A300」、ウッドコーンスピーカーシステム「SX-WD300」をセットにしたオーディオシステム。今回は、各ユニットに音質強化技術を投入し、全体のレベルアップを図った。

 スピーカーの「SX-WA300」は、14.5センチ径の異方性振動板を採用したウッドコーン・ウーファーと2センチ径ウッドドーム・ツィーターの2Wayバスレフ構成。キャビネットには低音の質感や音の広がりを高める三層構造の竹響板や響棒を装着し、吸音材としてメイプルの木製チップを採用した。

 従来機と異なるのは、磁気回路部の装着木材をチェリー材からメイプル材に変更して形状や取り付け位置を最適化したこと。不要振動が低減され、「解像度向上と、より一層の低重心な低音再生を実現する」という。

磁気回路部の装着木材をチェリー材からメイプル材に変更した

 このほかにもエッジ素材のプチルゴム配合比率を変更したり、ボイスコイルとウーファーユニットの端子板を接続する錦糸線(引き出し線)に4NOFCを採用するといったきめ細かい改善も加えた。1本あたりのサイズは、198(幅)×326(高さ)×303(奥行き)ミリ。重量は7.4キログラム。

 独自のデジタルアンプ「DEUS」(デウス)を採用したRX-A300では、徹底した振動対策が施された。ボトムには銅ワッシャーと真ちゅうニッケルメッキワッシャーを、またリアパネルには銅ワッシャーとアルミワッシャーをそれぞれ最適な位置に採用して振動の影響を低減。ピアニッシモの表現力や楽器の音の分解能が向上するという。独自の音質改善技術「K2テクノロジー」も音質コンデンサの変更やパラメータの最適化でブラッシュアップした。

 SX-WA300と組み合わせた場合、バイアンプ駆動も可能になる。その際の実用最大出力はツィーターが30ワット、ウーファーは40ワット。スピーカーターミナルは金メッキ処理だ。

 入力端子はアナログ×3(うち1系統はフロントのミニジャック)、光デジタル×2。FM/AMチューナーやiPod専用ドック端子も備えた。本体サイズは282(幅)×96(高さ)×289(奥行き)ミリ。重量は3.6キログラム。

 DVDオーディオ/ビデオプレーヤーの「XV-A300」は、ピュアサウンド再生にこだわった仕様。ディスクトレイは、剛性の高いハニカム構造リブを採用し、上面にスエード塗装を施した。

 再生可能なメディアは、DVDビデオ、DVDオーディオ、DVD_R/-RWなど。MP3やWMAファイルの再生も可能だ。また前面のUSB端子にマスストレージクラス対応のUSB機器を接続し、CDからの録音も可能になっている(MP3 128kbps)。

 音声出力はアナログ×1と光デジタル×1、およびHDMI。HDMI端子はCECに対応し、テレビとの連動動作も行える。本体サイズは282(幅)×96(高さ)×260(奥行き)ミリ。重量は3キログラム。

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