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「ヘッドフォンアンプ試聴会」で見つけた注目の新製品野村ケンジのぶらんにゅ〜AV review(1/2 ページ)

» 2012年02月03日 16時20分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]

 ヘッドフォンからテレビ、ホームシアターまで、さまざまなジャンルの数多あるAV系新製品のなかから注目の新製品をピックアップし、いち早いレビューをお送りしていく「野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review」。今回は、先週末に都内のイベントスペース「スタジアムプレイス青山」で開催された「ヘッドフォンアンプ試聴会」で見つけた注目の新製品を紹介していこう。

「ヘッドフォンアンプ試聴会」の会場は落ち着いた雰囲気

 ヘッドフォンアンプを一堂に集めて試聴会を行うという、このユニークな試みにトライしたのは、「ヘッドフォン祭」の主催で有名なフジヤエービック。ただしヘッドフォン関連商品が一堂にそろう「ヘッドフォン祭」とは異なり、今回のイベントでは製品カテゴリーをヘッドフォンアンプに絞り込み、そのサウンドをじっくり聴いてもらえるように配慮したという。

 そういった趣旨を反映して、どの出展社のブースも自慢のヘッドフォンアンプがじっくり試聴できる環境が整えられいた。しかも、比較試聴用としてウルトラゾーン「signature PRO」やAKG「K550」などのヘッドフォン、ラックスマン「DA-200」USB DACが全てのブースに用意されている心遣いがうれしい。ヘッドフォンをよりよい音で聴きたい、自分のヘッドフォンに取ってベストなアンプを物色中という人には貴重なイベントとなったはずだ。是非とも、「ヘッドフォン祭」同様、今後も継続的な開催を望みたい。

 とはいえ、発売されたばかりの新製品や、これから発売を予定している新製品などの注目アイテムも会場には展示されていた。そういった製品をいくつか紹介しよう。

MYTEK「Stereo192-DSD DAC」

米MYTEKのUSB DAC「Stereo192-DSD DAC」

 今井商事のブースでは、米MYTEKのUSB DAC「Stereo192-DSD DAC」をデモンストレーションしていた。こちらの製品、プロオーディオ機器メーカーであるMYTEKとしては初のコンシューマー向けモデルとなるが、ASIO対応、192kHz/24bit対応だけでなく、今年最大のトピックになりそうなDSDファイルへの対応が最大の注目だろう。基本モデルといえる「マスタリングバージョン」(22万円)に加え、ADコンバーターを搭載しアナログ入力にも対応する「プリバージョン」(25万円)も追加される予定だという。

Lynx「Hilo」

Lynxの「Hilo」

 フックアップは、新たに取り扱いを開始するLynxの「Hilo」を展示していた。もともとはプロ向けのAD/DAコンバーターだが、USB DAC機能が付属するなど、コンシューマー向けとしても充分な実力を発揮するという。フロントパネルは液晶モニターによる表示となるが、写真のようなアナログメーター画面も用意されているのか心憎い。

 入力は同軸/光/AESデジタルに加え、アナログバランスを用意するなど多彩な内容となっている。価格は25〜30万円あたりを予定しているようだが、担当者曰く「価格を大きく凌駕するクオリティーの高さ」を大いにアピールしていきたいと語っていた。

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