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懐かしのメロディーとともに“箱庭鉄道”を楽しめる貯金箱「トレインバンク」橘十徳の「自腹ですが何か?」(2/2 ページ)

» 2012年03月29日 17時31分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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トンネルの中でコインを投入

 車両を動かすには、まず底面の電源スイッチをオンにして、コインを車両の上部にある溝にコインを入れる。コインを入れたまま軽く押し込むと、発車ベルと警笛が鳴り電車が走り出す。同時に、おなじみの「線路は続くよどこまでも」のメロディも流れる。

 駅を出発した電車は、遮断機に近付くと遮断棒が下がり、警報とともにシグナルも点滅。そして電車が通り過ぎると遮断棒が再び上がる。この動作は発車からゴールまでの一周の中で最初の見せ場であり、見応えのあるシーンだ。

遮断棒が上がった状態(左)。シグナルが点滅しながら遮断棒が下がる(右)

 なお、警報機は向きを自由に変えられるので、駅側から見えるようにセットすることも可能だ。このあたりの芸も実に細かい。

 さて、踏切を過ぎた電車はトンネルに入るのだが、このトンネルの中を通過する間にコインが下に落ちる仕掛けになっている。「チャリン」という音がするのでコインが落ちたことが分かるのだが、トンネルに入るときには背負っていたコインが、出てくるときにはなくなっているという演出はなかなか面白い。

トンネルの中でコインを投入(左)。赤色の鉄橋(右)

 トンネルを出ると車両は鉄橋を通過し、そのまま駅に戻ってくる。駅に到着するときはブレーキ音が鳴り、停車すると排気音も響かせる。BGMもすばらしいが、この効果音も実に味がある。

お試しボタンを使うとコイン不要で動作可能

 ちなみにトレインバンクが対応しているのは1円、5円、10円、50円、100円、500円の現行硬貨6種。硬貨は必ず1枚ずつ入れる。2枚以上入れると故障する可能性もあるので注意が必要だ。


コインを投入するとスタート(音量に注意)

 コインは500円玉で約50枚を収納可能とのこと。500円玉で50枚なら2万5000円を貯められる計算だが、ちょっとした小旅行には最適な額だ。鉄道旅行の旅費をこの貯金箱で貯めるのもいいかもしれない。



 なお、駅の隣には赤色の「お試しボタン」も用意されており、これを押すと硬貨を入れなくても一連の動きを同じように楽しめる。いちいちコインを入れなくても走行を眺められるのは楽しいが、ワタクシはあえてこのボタンを押さないことを自分に課している。電車を動かすには必ず貯金をしなければならないというルールを自主的に作ることにより、できるだけ貯金の額を増やそうという作戦だ。

駅の隣には赤色の「お試しボタン」がある

 この作戦が功を奏してか、今まで購入した貯金箱トイの中ではダントツに貯金が順調だ。それくらいこの「トレインバンク」の動作は見ていて楽しい。ディープなマニアはもちろん、ライトな鉄道ファンにもぜひおすすめしたい逸品である。

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