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ヤマハ、ネット機能充実のスタンダードAVアンプ「RX-V473/V573」AirPlayに96kHz/24bit対応

» 2012年04月12日 13時31分 公開
[ITmedia]
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 ヤマハは4月12日、AVアンプの新製品として、「RX-V473」「RX-V573」の2機種を発表した。96kHz/24bit再生やアップルの「AirPlay」を含むネットワークオーディオ機能が充実したスタンダードモデル。いずれも5月下旬に発売する予定で、価格は5.1chのRX-V473が5万2500円、7.1ch対応のRX-V573は6万3000円。

「RX-V473」(左)と「RX-V573」(右)。外観デザインは共通だ

 両モデルの違いは、主に内蔵アンプの数とZone B対応の有無。7chのパワーアンプを持つRX-V573では、Blu-ray DiscのHDオーディオもフルに楽しめるほか、5.1ch構成でフロントのみパイアンプ接続にすることも可能だ。またZone B対応により、メイン音声をリビングルームとキッチンなど、同時に2カ所で聞くこともできる。

専用アプリ「AV CONTROLLER」でリモコン操作

 大きな特長は、両モデルとも実売5〜6万円という価格帯ながら、PCオーディオ/ネットワークオーディオ機能を充実させたこと。まず、フロントパネルのUSB端子にiPod/iPhone/iPadを接続すれば、デジタル伝送で音楽再生が可能(充電も可)。また、専用アプリ「AV CONTROLLER」を導入してスマホなどからネットワーク経由でAVアンプを操作したり、スマートフォン内の音楽ファイル再生が行える。もちろん、圧縮音声の音質を改善するヤマハ独自の「ミュージックエンハンサー」も備えた。

 AirPlayを使えば、ワイヤレスネットワークを介して手元のiPhone/iPadやPCのiTunesライブラリーから楽曲を再生できる。DLNA1.5準拠のネットワークオーディオ機能も搭載しており、MP3やAAC、FLAC再生が可能。配信サイトなどからダウンロードした最大96kHz/24bitのハイレゾ音源ファイルが楽しめる。

 ヤマハ独自の音場創生技術「シネマDSP」では、高さ方向の音響効果をプラスした「3Dモード」を上位モデルから継承。従来はプレゼンススピーカーの設置が必要だったが、VPS(バーチャル・プレゼンス・スピーカー)機能の搭載により、5.1ch構成でも3Dモードが利用できる。パワーアンプ部は、両モデルとも定格出力115ワットのディスクリート構成で、DACは192kHz/24bit対応。HDMI端子は、4K/3D伝送に対応するなど基本性能も向上している。

フロントUSB端子の横にコンポジット映像入力を装備。iPhoneなどを接続する際、変換アダプターを使って動画を出力するときに便利だ(左)。さまざまな設定を一括して呼び出せる「SCENE」ボタンは、従来の「CD」が「NET」に代わっている。リモコンのボタンも同様だ(中、右)

 先に登場したエントリーモデル「RX-V373」に採用された新開発の「ECOモード」も搭載。低電圧駆動(ローボルテージオペレーション)により、使用環境を問わずに消費電力を20%引き下げるというものだ。待機時消費電力も0.3ワット以下に抑えた。

 そのほかの主な仕様は下表の通り。

型番 RX-V473 RX-V573
定格出力 115ワット(5.1ch) 115ワット(7.1ch)
HDMI 入力4、出力1
音声入力 アナログ4系統(RCA3、ステレオミニ)、デジタル4系統(光2、同軸2)、USB、ネットワーク
映像入力 8(コンポーネント2、D端子1、コンポジット5)
サラウンドプログラム数 34 38
外形寸法 435(幅)×161(高さ)×315(奥行き)ミリ
重量 8.1キログラム 8.2キログラム
価格 5万2500円 6万3000円
発売日 5月下旬予定

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